『問題犬』として何度も飼い主から手放された保護犬が最優秀『病気探知犬』へ

なるほど

『イタズラが多い』という理由で何度も施設へ戻された保護犬が、医師の元で「病気探知犬」として大活躍。優れた嗅覚で数々の病気を見分け、その業績で英雄候補にもあがっているのです。

『イタズラ好き』の本質を見抜いた女性医師

10歳のコッカースパニエル『アッシャー』は、英国の『ヒーロー・ドッグ大賞(2023年度)』の候補犬として名前が上がっている程、その優秀さが認められている病気探知犬。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/rescue-spaniel-who-became-a-medical-detection-dog-in-line-for-award-18353644/

しかし、アッシャーは3歳になるまで「イタズラで神経質な犬」だとして、何度も飼い主から手放された経験を持ち、問題犬として扱われていたのです。

「病気探知犬協会(Medical Detection Dogs)」の主宰者であるクレア・ゲスト医師。彼女がアッシャーを見た時「この犬には問題行動があるのではなく、常に忙しく働いていたいだけ」と理解し、自宅で引き取ることを決意。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/rescue-spaniel-who-became-a-medical-detection-dog-in-line-for-award-18353644/

そしてその予想を遥かに超えた実績を遺したアッシャーは、この協会の「バイオ探知チーム」の最優秀犬へと成長しました。優れた嗅覚で病気を嗅ぎ分け、科学者や医師たちが安価かつ即時に診断を下せるよう貢献しているのです。

アッシャーの活躍で、犬がパーキンソン病、マラリア、コロナを含む多くの疾病を嗅ぎ分けられることが証明されました。しかもアッシャーは現在、「クラフツ・ヒーロー・ドッグ大賞(Crufts’s Hero Dog Award)」の5頭の候補犬にも入っているのですから、見事ですね。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/rescue-spaniel-who-became-a-medical-detection-dog-in-line-for-award-18353644/

結果は一般の投票で決まります。2023年3月12日には結果が発表される予定なのだそう。

同大賞の責任者ケイ・バーリーさんは「5頭はいずれも飼い主だけでなく、広く人々のために活躍しています。愛情、共感、貢献、国と命を守る活動を通じて、毎日をよりよいものにしてくれているのです」と、語っています。

「私にとって、アッシャーは真の英雄犬です。信じられないほど優れた嗅覚を駆使して、命を救う仕事をしているのです。しかも、仕事中はしっぽを嬉しそうに振りながら、楽しんでいます。当初アッシャーは、逃げ出したり追いかけたりして問題行動があるとされました。

でも病気探知犬の訓練をするようになって、その驚異的な熱心さと能力で頭角をあらわしました。コロナ菌も探知できるのです。以前は何度も飼い主が変わって辛い生活を経験しましたが、現在アッシャーは仕事も生活も楽しんで幸せに暮らしています。この犬のお陰で、これまで多くの命が救われました」

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/rescue-spaniel-who-became-a-medical-detection-dog-in-line-for-award-18353644/

「犬がもたらしてくれるものの素晴らしさには、みなさんが同意してくれることでしょう。毎日の喜びはもちろんのこと、苦しいときは寄り添ってくれるし、信じられないほど人間に忠実で、勇敢な存在でもあります。ヒーロー・ドッグ大賞は、人間と犬との特別な絆を祝うものなのです。どうかこの素晴らしい犬たちを知って、あなたも投票してください」

なお、トルコ・シリア大地震で救援活動に当たっている犬たちも、今年は特別表彰されることが決まっています。

大賞を獲得した場合は5000ポンド(約82万円)の賞金、このほか決勝に残った犬の飼い主たちには、犬に関する慈善団体を選んでもらい、1000ポンド(約16万円)ずつ寄付をする権利が与えられることになっています。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/rescue-spaniel-who-became-a-medical-detection-dog-in-line-for-award-18353644/

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