闘犬としての扱いを受け捨てられた犬は、片前足を失っている状態で保護されました。永遠の家族は、彼女の笑顔を取り戻すため『3Dプリントで作製した義足』を手に入れることを決意したのです。
酷い虐待を受けた3本足の犬『ルナ』
ここは、米国アリゾナ州。6歳のピットブル『ルナ』は、2019年に発見・保護された時、酷いケガを負っており前片足を失っていました。ルナは闘犬に使われた上、ボロボロになった後捨てられたのです。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/26/adorable-pitbull-who-was-left-for-dead-learns-to-use-prosthetic-leg-18350026/
保護されたあと、ブリ・ウィルソン・ソマーズさん一家と出会い、永遠の家族の元での生活をスタートさせました。彼女は病院に勤める看護婦で、新生児のための集中治療室を担当しているといいます。
この時点で、ルナは3本足の生活を1ヵ月ほど続けていました。かなり衰弱しており、自宅の郵便受けまで行って戻ってくるのがやっとの状態。うまくバランスが取れず、残った前足を引きずって歩くようになり、体に傷が絶えなかったのです。
「家族がゆっくり一緒に歩いて支え、徐々にですが歩いたり走ったりできるようになったのです。でも、2021年秋になってルナの元気がなくなり、よくケガをするようになりました。ピットブルは体の前半分が重いので、体重で肩に負担が掛かっていたのです。よく肩をねん挫する上に、再び足をひきずって移動するようになってしまいました」
獣医に診せると、「初期の関節症らしい」とのこと…ブリさんは、何とかルナを助ける方法はないかと必死で考えました。
「2022年4月に『3D Pets』という会社を見つけたのです。ルナには3Dプリンターで作った義足がぴったりだと、この会社の人がいうではありませんか」
これが大正解でした。新しい義足をつけて、ルナはまるで生まれ変わったように活動的に。当初は歩くのが難しそうでしたが、そのうち慣れて使いこなせるようになったのです。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/26/adorable-pitbull-who-was-left-for-dead-learns-to-use-prosthetic-leg-18350026/
義足の作製費用は、家族や友人たちが援助してくれました。お礼の気持ちを込めて、ブリさんはルナの回復への道のりをビデオに記録して、みんなに見せています。
「今では続けて3キロ以上も歩けるようになりました。歩き方もどんどん上手に、力強くなっていますよ。ボールを追いかけ、取ってくることもできるようになりました。これはルナの大好きな遊びです」
「ルナは心優しい犬で、みんなを守ってくれます。だれか元気がない人がいると、すぐにそばに来てじっと見守ってくれるのです」
出典:https://metro.co.uk/2023/02/26/adorable-pitbull-who-was-left-for-dead-learns-to-use-prosthetic-leg-18350026/