英国からオーストラリアへ移住した家族に「6年前に行方不明になった猫を保護した」という知らせが。嬉しい反面、引き取りにはコストも時間もかかり、なかなか猫の処遇を決められない一家は…。
6年前に行方不明になった愛猫が発見される
6年前、愛猫『タルラ』が行方不明になった時、リサさんと夫のジェイムズさん、そして子供たち(ミアちゃん、ジェッドちゃん、オスティンくん)は、悲しみに暮れる日々を過ごしました。

出典:https://metro.co.uk/2023/02/25/lost-cat-found-after-six-years-but-her-family-had-moved-to-australia-18346964/
当時タルラは生後18ヵ月で、外に出かけたきり戻って来なかったのです。そして1年後、家族は英国からオーストラリアへと移住しました。
タルラが行方不明になってから約6年が経過したある日、リサさんの元にRSPCA(英国動物虐待防止協会)からメールが届きました。 なんと、愛猫のタルラが見つかったというのです。
タルラは、北ロンドンにある以前の家の近くで野良生活をしているところを保護されたのだそう。しかし、現在家族は17,000キロも離れたオーストラリアで暮らしています。

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「最初は信じられませんでした。タルラにはマイクロチップを埋め込んでいたので、その情報を元にRSPCAが電話をくれたそうですが、当然ながらもう番号は変わっています。加えて前の家のドアにメモを挟んでくれたのですが、もう私たちはそこには住んでいませんから…。とにかく信じがたい出来事なので、写真を送ってくれるよう頼みました。その写真を見たら、確かにタルラに間違いありません」
タルラがまだ子猫の頃、ジェイムズさんの妹ダイアナさんから譲ってもらい、家族と18ヵ月間共に暮らしました。
「タルラのことは、子供たちもとてもかわいがっていました。明るい性格で、子供が抱き上げてもおとなしくしていましたね。でも食いしん坊な猫でした。ある日帰ってこなくなった時、だれかが食事を与えて、そのままその家で飼われるようになったのかと思っていました」と、リサさん。

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とにかく考えられることはすべてやって、猫の行方を探しました。ポスターを貼ったり近所の家々に聞いて回ったり、獣医にも尋ねてみました。
「オーストラリアに移住する予定で、もちろんタルラも連れて行くつもりでした。でも帰ってこないので、悲しみながらも諦めざるを得なかったのです。最後に姿を見たのが2017年。翌年に移住しました」
夫婦は今、タルラをオーストラリアに移動させるための経費2千ポンド(約33万円)と、検疫で1年ほどかかる待機期間に頭を悩ませているところです。
現在タルラは7歳半ですが、移送・検疫のためには12ヵ月ほどかかり、血液検査も必要。すべてが終わると猫は8歳半の高齢になります。
移送をしない場合、そもそも猫を繁殖したダイアナさんに飼ってもらうという方法もあります。当面タルラは、RSPCAの施設からダイアナさんの家へ移ることになっています。
「テレビ電話をしながら連絡を取り合っています。タルラにとって最良の方法を考えたいですね。RSPCAも協力的で、施設内でもタルラは人気者になっているそうです」
この投稿に寄せられたコメント
・この夫婦にとって、RSPCAからの連絡はあまり歓迎するものではなかったのかしら…。
・ペットのことを思うなら、ロンドンで飼われるほうが幸せです。長い旅や検疫所の檻の中で過ごす12ヵ月は、猫にとって過酷すぎます
・猫はだれにも飼われないよ。猫自身が人間を飼うのだから
出典:https://metro.co.uk/2023/02/25/lost-cat-found-after-six-years-but-her-family-had-moved-to-australia-18346964/