クジャクのヒナを保護した家族は、自分たちで育てる決心をしました。無事成鳥になり、野生へと放ったものの…その後もクジャクは、たびたび家族を訪ねて来るようになったのです。
取り残されたクジャクのヒナ
「クジャクのヒナなんて、どうやって世話をすればいいのかわかりませんでした。この子は震えていて、自力では立てない状態だったし…」と、語るのはローレンさん。

出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors
野生のクジャクが彼女の家の庭の花壇に巣を作り、ヒナを孵しましたが、その後母鳥はいなくなってしまいました。野生保護団体に連絡しましたが、引き取ってくれるところは見つからなかったのです。
そこで彼女と家族は、このヒナを自宅で育てることにしました。名前は『ホリー』に決めました。
頼りない体をまっすぐに支えられないヒナを、手で支えるローレンさん。無事に成長させて野生に戻してあげたいと強く望んでいました。その努力の甲斐あって、ヒナも少しずつ丈夫になっていったのです。

出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors
体力がついてくると、ヒナはさかんに周囲に関心を示すようになりました。ローレンさんの肩に乗って周りを見渡したり、タブレット端末に映る虫たちの映像に見入ったりしています。
成鳥になったホリーのため、ローレンさんは庭に大きな鳥小屋の「囲い」を作ってあげました。外の環境に慣れさせるためです。でも恐がって、すぐに人間に抱き着いてきてしまいます。それでも彼女たちは根気よく、ホリーが自立して生活できるための訓練を続けました。

出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors
そしてある日、「もう大丈夫」と判断したローレンさんは、ホリーを放つ決心をしました。別れの寂しさに思わず涙が出ますが、これが正しいことなのです。自由になったホリーは庭の外へと消えていったのです。
しかし、2週間後の朝、そのホリーが入り口ドアに現れたのです。
「まあ、帰ってきたのね」とローレンさん。以来、毎朝6時か7時ごろには訪ねて来て、彼女の手から果物などをもらうようになりました。

出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors
「ママ(私のこと)に会いに来れば、餌がもらえるとわかっているのです。今朝はブルーベリーをあげました。ホリーのために、安全で、餌や水がもらえる場所を常に確保しておきます。だって、家族はみんなホリーのことが大好きなのですから」と、目を細めるローレンさんです。
出典:https://www.thedodo.com/videos/tiny-abandoned-peahen-finds-her-true-colors