キーウで出会ったハスキー犬と共に、ウクライナに残されたペットたちのために給餌や保護活動を続けている男性。互いに支え合いながら、より多くのペットを助けるため今日も懸命に活動されています。
戦車のそばで空腹の犬を発見
ウクライナの首都キーウ。破壊されたロシア軍戦車のそばにいたのは、美しいハスキー犬。どうやらお腹を空かせており、食べ物を探していたようでした。

出典:https://www.thedodo.com/videos/hero-rescues-dog-from-destroyed-russian-tank-field
近づいたヤニックさんに抱き着いて甘えてきたハスキー。さっそく袋から食べ物を出して与えましたが、このまま犬を残してはおけません。『コーダ』と名前を贈り、行動を共にすることを決意したのです。
ヤニックさんは友人のロビンさんと共にキーウへやって来ました。ウクライナの地で、何か自分たちにできることはないか探るためです。

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最初の4、5日間、コーダは落ち着かない様子でした。いつも警戒していて、眠る時も立ったまま。きっと何かひどく怖い経験をしたのでしょう。
そこでヤニックさんはコーダに愛情を注ぎ、できるだけ一緒に遊ぶように努めました。コーダのほうも、常に彼のあとを付いて行くようになったのです。大の仲良しになったふたり。
この時、ヤニックさんは「コーダのように、戦争で家を失ったペットたちを助けたい」と、決意。

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さっそく『Koda’s Mission(コーダの使命)』という名の団体を組織し、ペットが安心して居られる場所を確保したり、ほかの動物保護活動を行う団体を手伝ったりと活動を開始。
もちろん戦闘のあった地域に出かける時は、いつもコーダが一緒です。
車で10時間ほど離れた東部ウクライナ地区に行った時も、コーダがそばにいました。放置され野外で暮らすペットたちのため、給餌場を設置、小屋を備えました。彼と仲間たちは、これまで国内15ヵ所にこうした設備を設置しています。

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あわせて、ペットたちを保護してシェルターに運ぶ活動も続けています。現在このシェルターには、30頭の犬と12匹の猫が暮らしています。ここでもコーダはよい父親役を果たしているのです。
コーダとヤニックさんが楽しそうに遊んでいるのを見て、犬たちは「仲間に入れて」とやって来ます。

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こうしたペットたちに新しい飼い主を探し、幸せにするのがヤニックさんの願いです。彼らの活動は、善意ある人々からの寄付に支えられています。
「この活動ができて、とても幸せに感じています」と、ヤニックさん。これからも、より多くのペットたちの幸せのため、彼とコーダの努力は続きます。
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