ずっとクレートに閉じこもっていた臆病な保護犬。根気よく愛情を注ぎ続けた里親さんのお陰で、犬は自信を取り戻していく姿をご覧ください。
クレートに閉じこもる臆病な保護犬
保護犬の一時預かりボランティアをしているチェルシーさん宅に、保護犬『アカウ』がやって来ました。
しかし、アカウは1日中クレートにこもったまま、外に出て来ることもありません。彼女が優しく呼びかけても、リードを引っ張り誘い出そうとしても、その場にとどまったまま…。
そんな状態が1週間以上続いたのです。アカウがクレートの外に一歩を踏み出したのは、受け入れから2週間も後のこと。やっと「室内にいても安全だ」と理解してくれたよう。
その後はほんの少しずつ、勇気を出して部屋を探検するように!チェルシーさんを信頼するようになったアカウは、彼女に甘えるためにリビングに入ってくるようにもなったのです。
これは大きな進歩でした。アカウは、実は甘えっ子のおとぼけ犬だったことを知ることができたのですから。
しかし、家の外に出るのはまだ怖い様子。リードを引いて散歩に誘っても、ドアの前で座り込んでしまい、少しでも物音がすれば、恐ろしくなってすぐに室内に逃げ帰ります。
それでも同居している犬たちのお陰で、アカウにも変化が…。「危険はないか」とドアから覗くと、仲間たちが楽しそうに走り回っている姿が!やっとアカウは、自分の殻から出て、楽しそうに庭を走り回るようになったのです。
ある日、チェルシーさんの家にお客さんがやって来ました。小さい子供たちのいる、にぎやかな家族です。子供たちは犬と遊び、大騒ぎでした。アカウはこの時お客さんにも立派に接し、「お利口さんぶり」を発揮!里親家庭にやってきて2ヵ月半、この子は自信たっぷりの健康な犬に成長しました。
やがてアカウには、すてきな飼い主家族が見つかりました。お兄さんになる同居犬もいます。2頭はたくさん遊びながら、ずっと幸せに生活していくことでしょう。
引き渡しの際、ここまで成長した犬の姿に、チェルシーさんの胸は誇らしさでいっぱいでした。彼女は、動物保護団体『The Barking Lot』から、これまでに68頭の犬たちを預かり育てて来ました。より多くの犬たちの幸せのため、これからも彼女のボランティアは続きます。
出典:https://www.thedodo.com/videos/foster-dog-refuses-to-leave-her-crate-for-weeks