【閲覧注意】警告文と共に掲載された写真に多くの人が胸を強く痛めました。『助からない』思わずそんな言葉が頭をよぎるのは至極当然の状況。しかし『諦めない』そう誓った一人の女性のお陰で繋がった命があります。
【閲覧注意】として掲載された衝撃写真
ある日の夜、米国で保護活動を行うニッキー・マルチネスさんはインスタグラムアカウントに「閲覧注意」と警告したうえである写真を掲載。
それは、思わず目を覆ってしまうほど酷い状態の子猫達の姿でした。衰弱した小さな体、そして飛び出した眼球…マルチネスさんが真夜中に保護したのはあまりに劣悪な状態で発見された兄妹猫でした。
夜間で動物病院も見つからない…そして何より彼らは200g前後しかなく、手術するには小さすぎる。いずれにしてもできることは少ないかもしれない…そう思いながらも、子猫達をキレイにし、抗生物質の投与を開始したそうです。
マルチネスさんがこの写真を投稿した後、子猫達を救ってほしい!そう強く願った人々から彼らの為の寄付が多く集まったことを報告しています。
子猫達の『生きる意思』
翌朝、マルチネスさんはすぐに子猫達を獣医に診せました。しかし、
”私の直感は違う。彼らは食事をしており、生きる意志を持っている。”
と、その診断内容に納得できなかったこと、そしてセカンドオピニオンのために獣医眼科専門医の元へやってきたことを報告しました。
そして眼科専門獣医師の元で検査を行ったところ、男の子の片目は視力を取り戻せる可能性があること、そして女の子は実際に片目の視力を持っていることが判明。
それと同時に子猫達の眼球のうち3つが破裂しているという事実も改めて思い知らされることとなります。ただ、眼科医は2ヶ月前にも眼球が破裂した猫の治療に関わったこと、そして徹底的な治療と投薬の結果、両目にいくらかの視力を取り戻したことをマルチネスさんに話してくれたそうです。
ここから彼らの『生きたい』という意思を守るための治療が行われることとなりました。
多くの人々に愛される子猫達
子猫達はピッピ(Pippi)、アストリッド(Astrid)という名前をプレゼントされました。
そして彼らの治療のための費用、小さな体にも負担が少ない彼らのためだけのエリザベスカラーも。誰もが彼らの回復と幸せを強く願っていました。
マルチネスさん、獣医さん、彼らのことを想う人々の想いが届くかのようにピッピとアストリッドは順調に体重を増やし、無事不妊、去勢手術を乗り越えました。
術後の回復も早く、その後眼科手術を受ける日も決まりました。
ピッピとアストリッドの現在
ピッピとアストリッドの眼科手術は無事成功。なんとピッピは片方の視力を取り戻したのです。
多くの人々が歓喜しました。そして彼らの新しい家族が見つかるまでにそう時間は掛かりませんでした。
ピッピとアストリッドは、オハイオ州で待つ素晴らしい両親、優しい先輩猫、先輩犬…の元へ、もちろん2匹一緒に迎えられることとなりました。
劣悪な状態から驚異の回復劇をみせたピッピとアストリッド。彼らは他の猫よりもハンデを負ってしまったものの、それを思わせないほど元気にのびのびと幸せに暮らしています。
何よりも、今までもこれから先もずっと共に生きていける暖かいお家と家族の絆を手に入れました。きっと子猫の頃には想像できなかったようなハッピーな猫生が待ち構えていることでしょう。
ピッピ、アストリッドのストーリーを知った人々からは多くの声が寄せられています。
・彼らは今まで見た猫のなかで最高に可愛い猫だ
・こんなに素晴らしいストーリーを他に知らない
・彼らの家族になれる人はとても幸運だね
・世界中の人々が祝福しているよ!