コロナ禍でペットの託児所が閉鎖され、犬を家に残すか、仕事に連れていくかの選択を迫られたダニエルさん。上司の理解をえて、犬たちと一緒に配達業務を続けています。制服を着せてもらい、犬たちも張り切って仕事中です。
コロナ禍でペットは?
新型コロナウィルス禍の下で、たぶん多くの犬が「飼い主は、自分たちと過ごすために仕事をやめてくれた」と思っていることでしょう。
でも、必ずしもすべての犬がそう幸運だとはいえません。ペットの託児所は閉鎖されているうえ、社会的距離を保つことが求められているなかで、毎日仕事にでかけなければならない人々は、ペットを自宅に置き去りにするか、それとも連れていくかの厳しい決断を迫られます。
犬たちと一緒に配達へ
この選択を迫られたフェデックス社の配達員ダニエル・ナーバさんは、2匹の子犬を一緒に車に乗せていくことにしたのです。
これを、犬が気に入ったのはもちろんですが、インターネットでも爆発的なヒットになりました。
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ダニエルさんは生後8週間から、犬たちを育てています。
「いつもダックスフンドを引き取りたいと思っていたのですが、この地域では見当たらなかったんです。
それが、ある日『子犬売ります』という人がいて、その機会に買うことにしました。それがチョリーゾです。ココアは、義母の友人の犬から生まれた子犬です。
だから2匹はきょうだいではないのですが、とても仲がいいんです」
とダニエルさん。
パンデミックの前は、2歳半のチョリーゾと2歳のココアは、飼い主が働いている間、ペットの託児所に預けられていました。
でも、ウィルスの広がりを懸念して施設が閉鎖されたため、2匹をバンに乗せて配達業務を一緒にやることにしたのです。
上司も理解してくれ犬たちは大喜び
「はじめて2匹を載せて仕事をしたのは、クリスマス・イブでした。そのとき、なぜ託児所に連れて行かなかったのかは覚えていません。
でも、今回のコロナ騒ぎで、また一緒に乗せて配達しようと決めたのです」
彼はいつも1人で仕事をしますが、上司は彼が従順な犬を連れていくことに反対しませんでした。
「上司は安全運転できるならよいと言ってくれて、今回の状況にも理解があったのです」
そして大事なことは、犬も飼い主が連れて行ってくれる冒険を喜んでいるという点です。
「犬たちは幸せです。いろいろな人に会うのが好きだし、配達先の人々も、犬と一緒にいくと、喜んでくれます」
とダニエルさん。
犬たちは道中とても「おりこうさん」にしているので、お手製のフェデックス社の制服を着せてもらいました。立派に見えるでしょ?
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この内容を見た人々の反応は、どれも肯定的。「すごい! 本当にプロの配達員みたい。フェデックス社が協力的なのがうれしい」「犬たちが一緒にいて、人間のパパを精神的にも支えているのがすてき」「もう託児所には戻りたくなくなるだろうね」などです。