ペットの失敗談や恥ずかしいエピソードを面白おかしく説明した写真が、インターネットで人気です。多くの人々が写真を見て、楽しんでいるようです。例え大失敗をしても、ペットの気持ちになって尊厳を傷つけずに優しく接してあげることが大事だと、専門家はいいます。
ペットのいたずらをネットで公開
誰もが自分のペットを愛していますが、時にペットはいたずらや悪さをしたりしますね。例えば、ペットのフェレットが「偶然に」アマゾンで電話注文をしてしまったり、飼い犬がトイレットペーパーをかじって、ぼろぼろになった切れ端があたりに散らかっていたり(しかもトイレットペーパーの在庫はもうないのに!)。
飼い主たちは、ペットの写真と一緒に、どんないたずらをしたかの説明をつけて、彼らの悪行をインターネットで暴いています。
ペットの問題行動には原因が?
でもその前に、こちらにご注目ください。ケンネル・クラブで健康福祉部長を務めるビル・ランバートさんは、ペットを改心させたり、犬をしつけたり、よりよい行動をさせたりするためのポイントについて解説しています。
インターネットでペットの写真やビデオを見るのはみんな好きです。
特にペットたちのユニークなふるまいを見るのは楽しいですよね。でも、そうした問題行動には、しばしば深刻な原因が隠れていることが多いのです。例えば、飼い主依存や孤独恐怖症とか、環境不適応とか。一方で、犬が人間と同じように『恥ずかしい』と思ったり当惑したりするのかどうかも、わかっていません。
犬は、その時の人間の声の調子に反応しているだけで、過去の自分の行動が今の状況に関係しているとは考えられないのです。
でも、人間は犬の感情や行動を誤解してしまいがちですね。
と彼は言います。また、
子犬の時に色々と良い体験をさせてあげると、のちの問題行動は防げるのです。成犬の場合は、ケンネル・クラブ主催の『良犬育成コース』のように専門トレーナーによる指導を受けたり、ケンネル・クラブが認定するインストラクターに任せるのがいいでしょう。
ペットには「ほめる」しつけが肝心
ランバートさんは、犬たちに恥をかかせるのではなく、良い行動を褒める事によって、しつけることができると言います。
飼い主だったらあらゆる機会をとらえて、良い行動をした犬を褒めてあげてください。叱ってはダメです。
好ましくない行動をしようとしたら、他のの物に関心を向けさせて、正しい方向に導いてください。
何か悪い事をした時、罰しても何も効果がありません。だって、犬たちはなぜ怒られているのか、わからないのですから。
もし、犬がいたずらをしそうになったら、遮っておもちゃや遊びで関心をひいてください。犬が自分に注意を向けて、いたずらを忘れたら、しっかり褒めてあげましょう。
きちんと訓練された犬は、幸せです。問題行動に悩む飼い主は、トレーナーに相談してほしいですね!
どうしたら、犬が怖がっていたり不安だったりするのがわかるのかについても、語っています。
不安な犬は、通常より頻繁にあえぎ、喉もよく渇きます。食欲がなかったりもしますね。ほかには、あくびが増えたり、よくなめたり、口を曲げたり、落ち着かない様子になります。行動の変化も見られますね。
とにかく、なってしまってから治療するよりも、まずそういう状態にならないようにすることが大事です。
もしあなたの犬が不安そうだったら、できるだけ平静を保って、笑顔で元気な態度で接してください。
もし犬が甘えてきたら、暖かく包み込んで、慰めてあげてください。でも、犬が近寄ってこなかったら、1匹だけになれる場所を確保してあげるのも大事です。
罪を犯し飼い主に摘発された犬や猫たち
では、こうしたことを踏まえて、罪深いペットたちの、愉快な投稿をご覧ください。
1.このメモは夫へむけたものよ
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「ぼくはもう餌をもらったんだけど、またニャーンと甘えて、しらばっくれて餌をねだるからね」
2.まるで誇らしげに見えるでしょ
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「パパがホラー・ビデオを見ているときに、僕がおならしたら、パパはびっくりして跳び上がったよ」
3.犬には2種類がある
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「人間の家族は、ぼくのことをヒューゴと呼ぶよ」
「うちの人間は『ハックスリー、伏せ』『ハックスリー、それを放しなさい!』『ハックスリー、マジで、やめなさい』『ハックスリー、やさしくして』『こら、ハックスリー!!!』って呼ぶけど」
4.ママには道連れがいるかなと思って・・・
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「ママの馬用トレーラーに忍び込んで、次のロデオの場所まで一緒に3時間ドライブしたよ。ホテルはなかなかよかった。これからもっと参加したいな。ぼくは『納屋猫ダレル』、別名『ロデオ猫』とか『冒険好き』といわれてるんだ」
5.パパがDIYで自宅を改良しようとしたけど、ぼくは気に入らなかったんで抵抗したんだ
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「パパがスクリーンドアを設置した3時間後に、ぼくはコマーシャルに出てくるクール・エイド・マンみたいに、サーっとドアをすり抜けて壊したんだ」
6.実話です!
100% true story from r/ferrets
「ぼくは、ワンクリックでサムソンギャラクシーS4を180ドルでアマゾンから注文したよ」
「わたしはすぐにインターネットを切断したけれど、彼がもう注文したあとだったわ」
夫とわたしは、ガレージにいるラブラドール犬に餌をやるため席を外したんですが、そのほんのわずかな間に、3つのことを発見したのよ。
1つは、誰かが夫に来たハーバー・フライト社からのEメールを開いて「1q”””smffmnnnn」という番号の商品を検索していたの。でも、もちろんそういう商品はなかったのよ。
2つめは、ウェズリー(写真左)がアマゾンのワンクリック購入ボタンを使って、サムソンのギャラクシーS4(180ドル)を注文してしまったということ。
3つめは、ライアン(写真右)が電源コードをオフにしたんだけど、そのコードは、ラップトップコンピューターと、携帯電話充電器と、フェレット用トイレの換気扇、そしてインターネットに接続しているものだったの。しかも、電源を切ったのは、残念ながらウェズリーが注文したあとだったのよ。
これは本当の話です。わたしたちはギャラクシーの注文をキャンセルするとき、理由欄になんて書けばいいのか、迷っちゃったわ。
7.この子は、コケモモ(残り糞)で叫んでいた!
「ぼくは、叫びながら家中を走り回ったんだ。うんちがお尻にひっかかっていたからね。うちの家族は、ぼくが死ぬんじゃないかと本当に驚いてたよ」。
8.ハンバーガー泥棒
「知らない人の車に飛び乗って、だれかが持っていたハンバーガーを奪ったんだ」
9.ちょっと猫の恥になるけど、まあいいか
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「私の名はパディーです。たまたまうんちがトイレからはみ出して、ころがっているのに気づいて、パニックになっちゃったの。あわててカーペットを折りたたんで、『うんちのサンドイッチ』にして、その上に座ってしまったの。」
10.うーん、ピートは今日はあまりおりこうさんじゃなかったね
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「ぼくは、きらきらしたクリスマスツリーの飾りを食べちゃったんだ。そのあと、ディスコみたいなキラキラうんちが出たよ」
11.この笑顔がすべてを語っている
「ママの服のフードにおしっこをしている間、ぼくはママの目をじっとみつめていたよ」
12.聖燭節(グラウンドホック・デー)

https://www.dogshaming.com/2019/08/groundhog-day/
「グランドホッグ(マーモットの一種)をおいかけて、巣穴に首をつっこんだら、抜けなくなったんだ。ママはお巡りさんを呼んで、僕を掘り出してくれたよ・・・・2度もね。ごめん。ビューより」
13.次回はぼくに注目してね!
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「きょうは、ママがスカイプで会議をしているときに、ぼくのお尻を同僚のみんなに見せたよ。そのあと、ママがネット会議をしているときも、手首を噛んだんだ。ママがうちで仕事するの、好きだな」
14.ビンクスはリビングルームのブラインドを全部だめにした。これはみんなが知っていることだ。
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「ぼくがいるから、うちにはおしゃれなモノがないんだ」
15.これ、今日の散歩中のできごとなんです
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「ぼく、知らない人のバンにとび乗って、そこにいた子供たちに『こんにちは』をしたんだよ。後悔はないよ」
16.楽しい午前中をすごしたな。何もかもうまくいったよ。でも突然、ギラギラ光る爆弾に出くわしたんだ!
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「このきらきらしたものは、危険だったので、ぼくがベッドに持ち帰って殺したよ。お礼はいらないよ」
17.自給自足レベル:鍵開け

https://www.dogshaming.com/2019/08/self-sufficiency-level-unlocked/
「自分で犬専用ドアをつくったんだ」。ダーシーは、スクリーンドアをやぶいてしまい、その穴から出入りしています。
18.ママのパスポートを食べました
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「ぼくが次の旅行に連れていってもらえないのがわかったんで、ママのパスポートを食べちゃったんだ」
19.このかわいいダックスフンドは、明らかにピザが大好き
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「家族が席を外すのをまって、ファミリーサイズのピザを全部たべちゃったんだ」
20.猫のミートボールはおバカな子
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「生きたネズミを捕まえてきて、人間の寝室に放ったんだよ」
21.犬が夫の入れ歯を食べちゃった!
Husband/Dog Shaming Photo! Dog ate husband’s teeth!! from r/dogpictures
(夫)「入れ歯をはずしてテーブルに置いていたんだ。」
(犬)「そして、わたしはそれを食べちゃいました」
夫は、前歯2本をスケートボードの事故で失ったの。でも、新しい入れ歯は入れ心地がよくないので、外してテーブルに置いておいたの。ほんのわずかな時間、席を外しただけなのに、うちの犬ダフネはそれを食べちゃったの。
実際、ダフネは入れ歯を便に出したので無事だったんだけれど、出費は大変だったわ。たとえ歯科保険に入っていても、犬に食べられた入れ歯は、補償してくれないものね。
やりすぎは禁物!動物にも尊厳あり
動物福祉の専門家や獣医の中には、ペットの恥をさらすのは、動物の幸せや尊厳に悪い影響を与えるのでは。と危惧する声があります。
投稿された写真の中の動物が、まるで後悔しているように見えるのは、実は恐怖や不安を感じている証拠なのかもしれません。
「犬の恥を晒すなんて愚かな事です。犬は、からかわれるのが嫌いで、投稿はまさにそれです。なぜ愛するペットにそんなことをするのでしょうか。人間の家族や友達にそんなことはしないでしょう?なのになぜ?」
ケンネルクラブの事務局長カロリン・キスコ゚さんは語っています。
「ある一定の常識の範囲内なら、おもしろい、で済みます。でもやりすぎると、犬にとっては面白いとはいえません。犬にも尊厳があるのです。決してみくびらないでください。犬は家族の一員であって、おふざけの種ではないのですから。」