ピアノの鍵盤は『白と黒』が逆だった!?意外な歴史を紹介

雑学

昔のピアノは鍵盤の白黒が逆だった!?

白と黒が基調になっているピアノの鍵盤。白鍵が下で黒鍵が上の組み合わせです。しかし、実は昔のピアノではこの組み合わせが逆だったのです。ご存じでしたか?

今回はピアノの鍵盤に関する面白い雑学をお届けします。最後までお読みいただくと、ピアノのことがもっと好きになるかもしれませんよ。

ピアノの鍵盤が逆だったのは18世紀頃

ピアノの鍵盤は、現在では1オクターブの7つの基本音が白鍵、間にある5つの半音が黒鍵で構成されています。しかし、モーツアルトなどが活躍していた18世紀ごろ。この時期の鍵盤は、今とは白鍵と黒鍵の配色が逆。下にある白鍵が黒色、上にある黒鍵が白色だったそうです。この配色はピアノだけでなく、オルガンやチェンバロも同様だったとか。

鍵盤が黒鍵を基調としていた理由には、いくつかの説があります。

  • 高価な象牙を少ない面積に使うことでコストを抑えられる
  • 広い黒い面があることで、女性の手の白さが際立つ
  • 黒鍵に使われていた黒檀の方が軽量で、鍵盤の操作が楽になる

ただし、これらはあくまでも説。なぜこの配色だったのかについての決定的な理由は、まだ解明されていないそうです。ピアノ鍵盤の黒と白が逆なのは、なんだか変な気分ですね。

現在のスタイルになった理由は定かではない

その後、19世紀に入るとピアノが鍵盤楽器の主流に。鍵盤の配色も現在と同じで下が白、上が黒に変更されました。

ただ、この変更の理由も定かではないと言われています。いくつか考えられている説としては以下の通り。

  • 白を主体にしたほうが見た目が美しい
  • 財力を示すために、象牙を使った白鍵を多く取り入れた
  • 視覚的に白が目立ちやすいため、飛び出した半音部分を黒くしたほうがバランスが良く見えた
  • 明るい色合いの鍵盤が人々に好まれるようになった

鍵盤の黒と白が逆転した真相は定かではありませんが、結果的にいまの色合いの方が見やすいですよね。

ちなみに、ピアノの鍵盤は主に木材製。昔は白鍵には象牙、黒鍵には黒檀が使われることが一般的でした。現在では合成樹脂を使った表面材や人工象牙、人工黒檀などが使われています。

ピアノを弾くときに今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。18世紀ごろのピアノは現在のものと違い、鍵盤の下が黒、上が白でした。諸説ありますが、19世紀に入り白を主体にしたほうが見た目が美しいなどの理由から現在のスタイルに変更されたようです。

今回の雑学、ピアノを弾くときに思い出してみてください。きっとピアノの演奏がもっと楽しくなるはずですよ。

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