『漫才とコント』何が違う?ボケ・ツッコミの魅力と寸劇の没入感を徹底比較!

雑学

漫才とコントは似ているようで違う

テレビなどでは日夜、芸人さんたちが考え抜いたコントや漫才を披露し、多くの観客・視聴者を笑わせてくれています。ここでみなさんに質問です。漫才とコント、その違いはなんでしょうか?恐らく多くの方がその違いを答えられないはず。

そこで今回の雑学では、コントと漫才の違いについて紹介していきます。最後までお読みいただくと、コント・漫才がさらに面白く感じられるはずです。

そもそも「漫才」とは

そもそも漫才とは、お笑いの形式のひとつ。主に2人組が「ボケ」と「ツッコミ」の掛け合いをしながら、テンポ良く観客たちの笑いを引き出します。

大体の流れとしては、挨拶や自己紹介から始まり、観客の注意を引く「掴み」を経て本題に入り笑いへとつなげていきます。たとえば、下記のような流れです。

  • 掴み:近所のパン屋に行ったらさ、焼きたてパンが『1日1個まで』って張り紙されててさ。そんなに人気なのかと思ってドキドキしたよ。
  • 展開:じゃあ、俺がパン屋の店員役やるから、ちょっとお客さんとして買いに来てみて。
  • 掛け合い:「いらっしゃいませ!お客様、パンは1個までなんですが…。」「いや、まだ何も言ってないよ!?」

また、漫才は基本的にスーツなど清潔感ある服装で舞台に立つことが多め。これは見た目のインパクトよりも、会話の面白さを重視するためです。

漫才の時間はひとつのネタで5分程度。場合によってはもっと短く設定されることもあります。限られた時間の中で、いかに観客・視聴者を笑いに引き込むかが漫才には求められます。

ちなみに、「漫才」という名前の由来は、新年に家々を回って祝いの歌や踊りを披露していた「万蔵(まんざい)」という伝統行事からきていると言われています。

「コント」は漫才と違って寸劇

一方、コントとは簡単に表現するなら「寸劇」です。漫才が本人のままネタを繰り広げるのが多いのに対し、コントはストーリーや設定に沿って役を演じることが多いです。挨拶や自己紹介も省かれることが多く、いきなりネタがスタートすることも珍しくありません。

また、コントは設定に合わせて衣装や小道具、舞台セットを用意します。

  • コンビニが舞台なら店員のような制服と店内背景を用意
  • 銀行強盗をテーマの場合は、強盗みたいな目出し帽を被る

細かい演出で観客をネタに没入させられるのがコントの魅力といえます。こうした事情もあるため、コントにかかる時間は漫才に比べて長め。だいたい5〜10分程度かかります。ただし、1分前後で終わるショートコントなども存在します。

ちなみに、コントとは、フランス語で「短い劇」を意味します。戦後のストリップ劇場でショーの合間に行われていた小さな芝居がコントの起源だと言われています。

漫才やコントを見たとき今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。漫才とは、ボケとツッコミの二人の掛け合いで笑いを生むお笑いのこと。一方、コントとは設定やストーリーに基づいた役を演じることで笑いを作り出す寸劇のことです。同じお笑いではありますが、笑いに対するアプローチが大きく異なるのです。

今回の雑学、漫才やコントを視聴するときに思い出してみてください。お笑いがもっと面白くなるかもしれませんよ。

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