水族館が暗い本当の理由とは?魚を守るための意外な仕組みを解説!

雑学

水族館はどうして暗いのか?

みなさんは館内が明るい水族館を訪れたことがありますか?恐らくですが、ほとんどの方が経験ないはず。大半の水族館の館内は薄暗くなっています。いったい水族館はどこも暗くなっているのか?今回は水族館に関する面白い雑学をお届けします。

水族館が暗いのは魚のため

水族館の館内が暗いのは、展示されている魚たちを保護するため。より具体的に言うと、「魚が驚かないようにするため」です。

水族館には多くの人間が出入りします。対策を施しておかないと、魚たちは大勢の人間の姿に驚いてストレスで具合が悪くなり、パタパタ力尽きてしまいます。そうした事態を防ぐために考案されたのが、水族館の館内を暗くすること。

水族館の水槽に使われているガラスやアクリルは仕様上、光をよく反射します。そのため、館内が暗い場合、明るい側の水槽内から外を見ると光が反射し、まるで鏡のようになります。

完全な鏡ではありませんが、魚の視力はあまり良くないため外にいる人間の姿はほとんど見えません。結果的に、魚は人間を意識しにくくなり、驚いたり警戒したりすることが少なくなるのです。

大抵の場合、水族館の館内を暗くすることで魚たちは落ち着いて過ごせます。ただ、警戒心が強い魚の場合は、水槽に本格的なマジックミラーを設置してさらに安心できる工夫を施します。

人間にもメリットがある

水族館の館内が暗いことは人間側にもメリットがあります。人間の瞳孔には、目に入る光の量を調整する役割があります。明るい場所では瞳孔が小さくなり光を抑えますが、暗い場所では瞳孔が大きく開いてできるだけ多くの光を取り込もうとします。

実は、瞳孔の大きさは光だけでなく感情にも影響を受けます。楽しいと感じたり興奮したりすると、ポジティブな感情に反応して瞳孔が開くといわれています。水族館は暗い環境。つまり、瞳孔が大きく開き自然とポジティブな感情が高まったような気分にさせてくれます。

水族館がデートスポットとして人気なのは、こうした水族館特有の性質があるからなのです。

水族館に訪れたら今回の雑学を披露してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。水族館の館内が暗いのは、館内の魚や動物たちを保護するため。水族館にはたくさんの人間が訪れるため、魚たちが驚いてしまう恐れがあります。そうした事態を避けるため、館内を暗くし光を反射しやすい素材の水槽を用意することで、魚側から外にいる人間を見えなくしたのです。ただ、雰囲気をよくするためだけではなかったのです。

今回の雑学、水族館に訪れたときに披露してみてください。物知りだと感心されて、水族館での思い出がより楽しいものとなることでしょう。

 

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