シンデレラのガラスの靴は魔法ではなかった
誰しもが子供の頃、一度は見聞きしたことがある「シンデレラ」の物語。忘れてしまった方のために大まかなストーリーをおさらいしてみましょう。
シンデレラは、意地悪な継母と姉たちにいじめられるも、魔法使いの助けで王子の舞踏会に参加します。王子と踊りますが、12時の鐘が鳴り魔法が解ける前に急いで帰宅し、ガラスの靴を落としてしまいます。後日、王子がその靴を手がかりに彼女を探し出し、結婚して幸せに暮らします。
…といった感じで、不幸な少女シンデレラは奇跡が起きて幸せになりました。
しかし、ここでひとつ疑問があります。どうして12時を過ぎたのにガラスの靴だけは消えなかったのか?実はガラスの靴だけは魔法で作られたものではなく、魔法使いがシンデレラに与えたものだったのです。
300年前に書かれた『ペロー童話集』には、ドレスや馬車は魔法で作られたと書かれていますが、ガラスの靴については「与えられたもの」としています。つまり、ガラスの靴だけは元から存在していたため、残り続けたということです。
どうしてガラスの靴だけは魔法ではなく現物支給だったのかは謎です。もしかしたら魔法使いのとっておきの靴だったから、シンデレラに貸してあげたのかもしれませんね。
『シンデレラ』は悪口だった!?
もうひとつ面白い雑学を紹介します。みなさん、シンデレラに登場する主人公の少女。その本名は何だと思いますか?恐らく多くの方が「シンデレラじゃないの?」と思われたはずですが、残念ながら不正解。そう、シンデレラは本名ではなかったのです。
正解は「エラ」。シンデレラの原作の最初には「妻を亡くした紳士と美しい娘のエラが住んでいました」と書かれています。
では、なぜ作中でエラはシンデレラと呼ばれていたのか?その理由は意地悪な継母にあります。
父親が亡くなってから継母の意地悪が始まり、エラは暖炉の掃除をさせられたことがありました。このとき、灰まみれになったシンデレラを見た継母は英語で灰を意味する「cinders」と名前の「Ella」を合わせて「灰かぶりのエラ、Cinderella(シンデレラ)」と呼んだのです。
要は悪口ですね。作中では当たり前のようにシンデレラと呼んでいましたが、実は全部バカにしていたのです。
シンデレラは雑学の宝庫
今回紹介した雑学以外にも、シンデレラには様々な雑学が存在します。この記事をキッカケにシンデレラの雑学をもっと詳しく調べてみてはいかがでしょうか?知れば知るほど、シンデレラのストーリーに関するイメージが大きく変わるはずです。