ビールのペットボトルがない理由とは?日本と海外の意外な違いを解説

雑学

日本ではビールのペットボトルはほとんどない

飲み会の場で、まず最初に頼むのはビール!…という方も多いはず。それほどまでにビールは私たちの日常生活に浸透したお酒のひとつです。居酒屋だけでなくコンビニなどで瓶や缶を買われる方も多いでしょう。

しかし、ここでひとつ疑問が。どうしてビールには瓶や缶があるのにペットボトルのものはないのか?ペットボトルの方が持ち運びやすくて便利なのに不思議ですよね。今回は、ビールのペットボトルが日本で販売されていない理由を紹介します。

その理由は、まさかの『酸素』

ビールがペットボトルで販売されることが日本でほぼない理由、それは「ペットボトルの素材が缶や瓶に比べて酸素を通しやすい」からです。ペットボトルには目に見えないごく小さな隙間があります。小さすぎて液体は漏れませんが、酸素のような小さな分子は中に入り込んでしまいます。

ビールは酸素に触れると酸化が進行。結果的に、ビールに濁りや変色が起きたり、渋みが出たりして風味が損なわれます。つまり、ペットボトルでビールを保存すると品質が劣化しやすくなり、長期保存ができなくなるのです。

具体的には、缶や瓶入りのビールは賞味期限が約9カ月、一方ペットボトルの場合は1カ月程度で期限が切れてしまいます。短期間で消費するなら問題ありませんが、それならはじめから瓶や缶にした方がコスパがいいのです。

海外ではビールのペットボトルが販売されている

日本では品質維持と長期保存のためにペットボトルでの流通はほとんどないビールですが、海外ではビールのペットボトルが販売されている国がいくつかあります。

たとえば、ビールの本場ドイツでは普通にペットボトルで販売されているようです。日本よりもビールが身近で消費量も多い国なため、ペットボトルでも需要があるのでしょう。

その他だとロシアが挙げられます。ロシアの場合はビールをペットボトルに量り売りしている模様。長期保存せず、すぐに飲むためペットボトルでも問題ないようです。

お酒の場で今回の雑学を披露してみよう

今回の雑学をまとめてみましょう。日本においてビールのペットボトルがほとんどないのは、長期保存できないため。ペットボトルだとわずかな隙間から酸素が入り込み、ビールの品質が劣化してしまうのです。そのため、ペットボトルより酸化を起こしにくい缶や瓶がビールの容器として採用されているのです。

今回の雑学、ぜひお酒の場で披露してみてください。話が盛り上がり、ビールがもっと美味しくなるはずです。

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