引っ越しのダンボールに白色が多い理由とは?意外と知られていないまさかのワケに驚き

雑学

白色のダンボールにはデメリットも多いのにどうして?

ダンボールと言えば、一般的には茶色のイメージを思い浮かべる人が多いはず。しかし、最近の引っ越し業者が提供してくれるダンボール箱は、表面が白色のものが増えていると言います。

茶色のダンボールに比べると、白色のダンボールは「コストがかかる」「強度がやや下がる」「汚れがあれば目立つ」といったデメリットも多いのに、いったいなぜでしょうか?

そこには、引っ越し業者の広報戦略に加え、意外と知られていないほっこりするワケも隠されていました!

引っ越し用ダンボールに白色が選ばれる3つのワケ

運ぶ人に軽量感を与えるから

引っ越し用のダンボール箱を白色にしたのは、第一に荷物を運ぶ現場のスタッフへの思いやりです。実は、白色のものには見る人に「軽い」と感じさせる効果があるのだとか。

例えば、中身はまったく同じものが入っていたとしても、白い箱を運んだ時と黒い箱を運んだ時では、およそ1.87倍も差がつくほど白い箱を軽く感じるのだそうです。

これは、ダンボールに置き換えてみても同じことで、白いダンボール箱の重さの体感が「1」だとすると、茶色のダンボール箱の重さの体感は「1.2~1.3」ほどになります。

つまり、重い荷物を運ぶことが多い現場のスタッフの疲労感を減らすには、白いダンボール箱の方が良いということ。全体の作業効率も上がることにつながるので、引っ越し業者のダンボールは白色が採用されるようになりました。

社名やロゴを目立たせやすいから

また、茶色のダンボールに社名やロゴを印刷すると、目立たないというデメリットも発生します。

引っ越し作業中の様子を見かけたことがある人は多いでしょうが、せっかくならその時に自社のアピールをしておきたいと思うのは、引っ越し業者として当然のことです。

白色のダンボール箱であれば、社名の文字やロゴが何色であっても、たいていは目立つはず。新たな顧客獲得のためには、引っ越し用ダンボールも大事な広報ツールとなるのです。

見る人が清潔感を感じやすい色だから

その他にも、一般的に白色は清潔感や透明感、誠実さなどを印象付けやすい色でもあります。医療従事者の白衣などを見ても、衛生的なイメージにつながっていますよね。

もしもダンボール箱が盛大に汚れていればその印象は覆るかもしれませんが、部屋から部屋へと運ぶ荷物がそこまで汚れることはほとんど考えられません。

そのため、引っ越し業者が白いダンボール箱を選んでいるのは、会社のイメージ戦略の1つとも言えます。

白色のダンボールは引っ越す人にもメリットあり!

引っ越し用のダンボール箱が白いと、業者に依頼するお客さん側にもメリットが生まれます。

例えば、中に何が入っているかをわかりやすくするために文字を書いておくことがありますが、表面が白色なら茶色のものよりもインクの色が目立って読みやすくなります。

また、荷物が多い人は部屋の中にダンボール箱が積み上がりますが、白いダンボール箱だと茶色いダンボール箱よりも目で見た時の圧迫感が少ないと感じる人が多いようです。

こうして見てみると、引っ越し用のダンボール箱が白い場合、運ぶ業者と運んでもらうお客さんのどちらにも役立っていることがわかります。

引っ越しをする時にはダンボール箱を見てみよう

今回は、引っ越し用ダンボールに白いタイプが多いのはなぜなのかをご紹介しました。白い箱を持ち運ぶ方が軽く感じるからというのは、目からうろこの事実だったのではないでしょうか。

毎日汗をかきながら頑張ってくれている現場のスタッフには、「たかが色でしょ?」とは言えない重要なワケが込められていたダンボール箱。もしも引っ越しをする機会があれば、業者の人たちが用意してくれるダンボール箱にも、ぜひ注目してみてくださいね!

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