『エレベーターにある鏡』は身だしなみを整えるためではない!?意外と知らないエレベーターの常識

雑学

エレベーターにある鏡の本当の役割

エレベーターに乗るとき、入って目の前の壁で見かけることが多い鏡。みなさんは、この鏡が何のために設置されているかご存じでしょうか?実はエレベーターに設置されている鏡は、身だしなみを整えるためや防犯のためではありません。

エレベーターにある鏡の本当の役割は「車いすに乗っている人がエレベーターから出る際に後ろ向きでも出られるようにするため」。つまり”バリアフリー”のためです。

車いすの人がひとりでエレベーターに乗ろうとすると、どうしても入り口に対して背中を向ける形で入ることになります。このときエレベーター内で回転できれば問題ありませんが、混みあっているなど回れない状況下だった場合、降りるとき出口側を確認できなくなります。

そんな時に接触事故が起こらないよう設置されたのがエレベーターの鏡。この鏡があることによって、後ろ向きでも後方を確認しながらエレベーターを降りられるのです。また、車いすの方のために設置されている鏡ですが、他にもベビーカーを押して入る方たちからも重宝されているようです。

車椅子マークの下のボタン

エレベーターに導入されているバリアフリーは、鏡だけではありません。他にも様々な配慮が用意されています。

たとえば、エレベーターを呼ぶときに押すボタン。下の方に車いすマークがついたボタンを目にしたことがあるはずです。実はこのボタンでエレベーターを呼ぶと、前述した鏡付きのエレベーターが必ず到着するようになっています。

さらに、車いすマークのボタンで呼んだエレベーターは通常よりも扉の開閉時間が長め。通常は3~5秒程度ですが、車いすマークのボタンで呼んだ場合は10秒程度まで延長されています。このおかげで車いすに乗っている人は余裕を持ってエレベーターに乗り降りできるわけです。

まだまだあるエレベーターのバリアフリー

エレベーターのバリアフリーは、鏡や呼び出しボタンだけではありません。他にも下記のような取り組みが実施されています。

  • 手すりの設置
  • 車いすや小さな子供でも押しやすい位置にボタンを設置
  • 点字案内
  • 音声案内
  • 赤外線センサーによる挟まり防止

必ずではありませんが、多くのエレベーターで上記のようなバリアフリーが実施されています。車いすの方だけではなく聴覚や視覚に障害がある方でも安心して乗り降りできるようになっています。

この機会にエレベーターの常識を学ぼう!

普段、多くの方が当たり前のように利用しているエレベーターには、鏡をはじめ様々なバリアフリーが導入されています。今回の記事をきっかけにエレベーターの常識について理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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