世界一硬い食べ物は『鰹節(かつおぶし)』?その硬さと秘密を徹底解説!

雑学

意外と硬い鰹節

出汁をとったり、料理に振りかけたりと和食になくてはならない食材である『鰹節』。カツオの身を煮たあとに乾燥させ、さらにカビ付けを繰り返して硬く仕上げた食材であり保存性も高いため、昔から重宝されてきました。

そんな鰹節ですが、実は世界で一番硬い食べ物という噂があることをご存じでしょうか?

今回は鰹節に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、鰹節がもっと好きになるかもしれませんよ。

鰹節の硬さは諸説あるが硬いことには違いない

まず、鰹節の硬さがどれくらいあるかについてですがこれに関しては諸説あります。様々な方がモース硬度(物質の硬さを1(滑石)から10(ダイヤモンド)で表す指標。傷をつけ合うことで硬さを比較します。)を指標に検証をされてきていますが、結果はバラバラ。モース硬度2.5程度という意見もあれば、7前後という情報もあります。

どこまでの硬度かは、検証方法や用いた鰹節の種類によっても変動すると思われますが、少なくとも滑石(かっせき:モース硬度1)や石膏(せっこう:モース硬度2) よりは硬いと思われます。食べ物でここまで硬いものはそうそうないでしょう。

どうして鰹節は硬いのか

鰹節が硬くなるのは、乾燥工程で水分が抜けて密度が高くなるためです。

カツオを煮た後(煮熟)、燻製して乾燥させる作業に最短3週間はかけるそうです。生のカツオから完成品までには約120日必要なのだとか。この間、燻しては休ませる作業を繰り返し、表面だけでなく内部の水分もじっくり飛ばします。最終的に水分がほぼなくなり、タンパク質やアミノ酸が凝縮されて硬くなります。この状態の鰹節は「荒節」と呼ばれ、黒っぽい見た目をしています。

この「荒節」も十分硬いのですが、さらに硬いのが「本枯節」。「荒節」をさらに熟成させた「本枯節」は、荒節の表面を削り取り、専用のカビを付けて熟成させたもの。この過程でうま味成分が増え、水分がさらに減り、より硬くなります。本枯節は薄茶色の粉が表面を覆っているのが特徴です。

鰹節を食べるとき今回の雑学を思い出そう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。鰹節の硬さは諸説ありますが、少なくとも滑石や石膏よりは硬いとされ、世界一硬い食べ物ではないかといわれています。その理由はとにかく乾燥させて水分をとばしているから。水分が抜けた分、密度が高くなり硬度が増しているのです。

今回の雑学、鰹節を食べるときにでも思い出してみてください。いつもより鰹節が美味しいと感じるかもしれませんよ。

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