薬瓶のビニールは錠剤の割れを防ぐため

薬瓶の中に入っている、くしゃくしゃの透明なビニール。乾燥や光から薬を守るためのものに見えますが、主な役割は輸送中の破損を防ぐことです。
瓶の中に空間があると、運ばれている間の揺れで錠剤が動きます。錠剤が瓶の内側やほかの錠剤に何度もぶつかれば、割れたり、角が欠けたりすることがあります。
そこでビニールを詰めて隙間を埋め、錠剤が大きく動かないようにしているのです。
つまり、ビニールは荷物に入れる緩衝材に近い存在です。薬を長く保存するために働き続けるものではなく、店や家庭へ届いて瓶を開けた時点で、緩衝材としての役目は終わります。
開封後のビニールは捨ててよい

薬瓶を開けて取り出したビニールは、そのまま捨てて構いません。複数の製薬会社では、開封後の詰め物は瓶へ戻さず、捨てるよう案内しています。
一度外へ出したビニールを戻すと、手や周囲から湿気や異物を瓶の中へ持ち込む原因になり得ます。ビニールに錠剤が引っかかり、薬を取り出すときにこぼれやすくなることもあります。
最初から入っていたものなので、残したほうが薬を守れそうに思えるかもしれません。しかし、「薬を守るために残すもの」ではなく、「薬を守り終えたので取り除くもの」と考えると分かりやすいでしょう。
乾燥剤は捨てずに瓶へ残す

注意したいのは、ビニールの詰め物と乾燥剤は別物だということです。
ビニールは錠剤への衝撃を抑えるものですが、乾燥剤は瓶の中の湿気を抑え、薬の品質を保つ役割があります。
そのため、透明なビニールの詰め物は開封後に取り除く一方、製品に付属している乾燥剤は瓶に残すのが一般的です。同じ薬瓶に入っていても、役割だけでなく開封後の扱いも異なります。
ただし、容器や説明書に個別の注意が書かれている場合は、その製品の指示を優先してください。
次に薬瓶を開けたときは、中に入っているものを一律に残したり捨てたりせず、輸送用の詰め物か、品質を保つ乾燥剤かを見分けることが大切です。


