本屋に行くとトイレに行きたくなる人もいる
本屋といえば、本好きには欠かせない場所のひとつ。たくさんの本を眺めていると、いろいろな本を手に取りたくなりますよね。普段、読書しない人も本屋を訪れたら何か読んでみようかなと思う方もいるはず。
そんな本屋ですが、実は一部の人は本屋に訪れるとトイレに行きたくなる現象があることをみなさんご存じでしょうか?
今回は本屋に訪れるとトイレが近くなる現象「青木まりこ現象」に関する雑学を紹介します。最後までお読みいただくと、本屋について少し詳しくなっていることでしょう。
「青木まりこ現象」とは
まずは、「青木まりこ現象」とは何かについて解説します。1985年、『本の雑誌』(本の雑誌社)の読者コーナーに、ペンネーム「青木まりこ」という方が「書店に行くと、なぜか便意を催してしまう」という内容の投稿をしました。この出来事がきっかけで、同じような経験をしている人が多いことが明らかになり、話題を呼ぶことに。やがて、投稿者の名前にちなんで、この現象は『青木まりこ現象』と呼ばれるようになったのです。なんとも不思議な現象ですね。
青木まりこ現象が起きる理由
この「青木まりこ現象」を詳しく研究調査した方がいます。その方は、近畿大学の野村正人教授。野村教授は3年かけて本屋の匂いをとにかく収集し調査したそうです。
その結果、「青木まりこ現象」の原因は本のインクやカバーに使う可塑剤(かそざい)の化合物「フタル酸エステル類」の匂いであることが判明。マウス実験したところ、排便の回数や量が増える反応が見られたそうです。
ちなみに、この匂いは古本よりも新書を置いてある本屋の方が感じやすいとのこと。ただ、その匂いが具体的にどう作用して便意に繋がっているのか、は研究途中とのことです。いずれにせよ「青木まりこ現象」がただの気のせいではなく科学的な根拠があったと発見したことはすごいことですよね。
本屋に行ったら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。人の中にはトイレに行くことで便意を感じる方がいます。この現象を「青木まりこ現象」といいます。青木まりこ現象の原因は、本のインクやカバーなどで使われている可塑剤「フタル酸エステル類」の匂いによるもの。どうやらこの匂いを嗅ぐと便意を感じやすくなるそうですが詳しいメカニズムは判明していません。
今回の雑学、本屋に訪れたときにでも思い出してみてください。その際は、いつ便意が襲ってきても大丈夫なようにあらかじめトイレの位置を確認しておきましょう。