そもそも『新選組の日』ってどんな記念日?
「新選組の日って、そもそも何の日?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。実はこの「新選組の日」、国や行政が決めたものではなく、地域が独自に制定した記念日なんです。
具体的には「新選組のふるさと」として知られる東京都日野市の観光協会が決めた日。つまり地域発の記念日なんですね。
日野市といえば、新選組副長の土方歳三や井上源三郎などの出身地として知られています。このため、新選組に縁のある地域として観光振興を目的に制定されました。
地域が決めた記念日とはいえ、今ではファンの間で広く知られていて、新選組にちなんだイベントなども各地で開かれています。制定の具体的な理由や3月13日が選ばれた歴史的背景については次で詳しくお伝えしますね。
どうして「新選組の日」は3月13日なの?
「新選組の日が3月13日になった理由って、歴史的に何かあったの?」この部分を不思議に感じる方も多いですよね。
実は、幕末にさかのぼった「ある重要な出来事」が関係しています。新選組の前身となった「浪士組」が、京都守護職である会津藩主・松平容保に正式に挨拶し、市中の警護を任された日が由来になっているんです。
ただし、当時の日付は「旧暦の3月12日」。これを現代の暦にそのまま置き換えると、季節がズレてしまいます。例えば旧暦のお正月をそのまま現代のカレンダーに当てはめると、毎年季節が変わってしまって混乱しますよね。
そこで、季節感のズレを防ぎつつも記念日として覚えやすい日付として、現代の暦の「3月13日」に調整されたわけです。
幕末の出来事を現代風に覚えやすく整理したことで、ファンや地域に定着したというわけですね。こうして「新選組の日=3月13日」というイメージが自然と浸透していったようです。
「新選組の日」はどうやって広まった?SNSとファンの力がすごかった
「新選組の日」は東京都日野市が制定した地域発の記念日ですが、最初から全国的に知られていたわけではありません。実は、この日を広く知らしめたのは、新選組を愛する熱心なファンたちだったんです。
もともと地域のローカルなイベントのひとつでしたが、新選組が好きなファンたちがSNSで積極的に投稿を始めました。その結果、インターネットを通じて全国に情報が広まり、「今日は新選組の日!」という投稿がどんどん増えていったんですね。
例えるなら、ローカルで人気だったお店がSNSの口コミで一気に全国区になったようなもの。新選組ファンのコミュニティがネット上で盛り上がることで、3月13日という記念日が徐々に浸透していったわけです。
私自身もSNSで初めて知ったのですが、「新選組の日なんてあるんだ!」と驚いたことを覚えています。今では多くの人がネットを通じて気軽に新選組を楽しめるようになり、歴史に触れる機会が増えたのは嬉しいですよね。
そんな新選組ファンたちが盛り上げる記念日だからこそ、隊士の意外なエピソードを知っておくともっと楽しくなりますよ。
隊士たちのギャップに驚く!新選組の面白トリビア
新選組と聞くと、「強い」「怖そう」といった硬派なイメージがありますよね。でも実は、隊士たちにはあまり知られていない人間的で面白い一面があるんです。
たとえば、局長の近藤勇。幕末最強クラスの剣士であり、強面のイメージですが、実は甘いお菓子が大好きだったと言われています。厳しい顔つきで甘いお菓子を食べている姿、なんだか親近感が湧きませんか?
副長の土方歳三も、「鬼の副長」と恐れられましたが、実はとてもおしゃれでファッションには妥協しませんでした。隊士たちに身だしなみの乱れを注意して回ったこともあったとか。意外と細かくて、なんだか親近感が湧いてきますよね。
沖田総司にいたっては、「天才剣士」のイメージが先行していますが、子供好きで近所の子供たちから慕われていたそうです。道端で子供と遊ぶ沖田の姿を想像すると、ちょっと微笑ましいですよね。
隊士たちのこうした人間的な一面を知ることで、新選組という存在がグッと身近に感じられるようになりますよね。
「新選組の日」に行きたいイベント3つ
新選組について知ったら、「何かイベントとかやってないかな?」って気になりますよね。実は、新選組の日の前後には、隊士たちにちなんだイベントが各地で開催されているんです。
まず有名なのは、東京都日野市で行われる「ひの新選組まつり」。
毎年5月に開催される大きなイベントで、全国から多くの新選組ファンが集まります。街中が新選組一色に染まり、隊士たちに扮した人々によるパレードは迫力満点です。歴史好きじゃなくても、目の前で行われる殺陣パフォーマンスや、リアルなコスプレにはワクワクしますよ。
京都では壬生エリアのイベントも見逃せません。
特に壬生寺周辺では、小さな展示や隊士のゆかりの品を見ることができます。観光客や地元の人が一緒になって楽しむイベントもあり、幕末の歴史が肌で感じられる雰囲気です。専門家の先生による新選組解説トークイベントも人気で、初心者から熱心な歴史ファンまで気軽に参加できますよ。
もし遠くて行けない…という方には、オンラインイベントもあります。
最近ではSNSでライブ配信やオンラインのクイズ大会が行われることもあるんですよ。自宅で気軽に参加できるのが魅力的で、新選組に詳しくない人でも「これを機に見てみようかな?」と気軽に参加できちゃいます。
「新選組の日」をきっかけに、こうしたイベントで歴史の楽しさを体験してみるのもおすすめですよ。
一度は訪れたい!新選組ゆかりの観光地
新選組に興味を持つと、実際に歴史の舞台になった場所を訪れてみたくなりますよね。そんな方にぜひおすすめしたいスポットが、日本各地にあるんですよ。
まず、東京都日野市の土方歳三記念館。
ここは新選組副長の土方歳三の生家跡に作られています。こじんまりとした館内ですが、展示品はかなり充実していて、土方歳三が実際に使った刀や手紙などを見ることができます。訪れた人の中には「土方歳三が本当にいたんだな」とリアルに感じられたという声も多く、ファンでなくても楽しめるスポットです。
次に京都の壬生屯所跡も外せません。
ここは新選組の隊士たちが日々を過ごした場所。建物がそのまま残っていて、当時の生活感がしっかりと伝わってきます。歴史が好きな人でなくても、リアルな幕末の空気を味わえる貴重なスポットなんです。
そして最後に北海道函館市の五稜郭。
ここは新選組が最後の戦いを繰り広げた歴史的な場所で、現在は有名な観光地になっています。五稜郭タワーからの眺めは素晴らしく、歴史好きだけでなく観光地としても十分楽しめます。幕末の歴史を知らない人でも、「あ、これが五稜郭か」と感動するような景色が広がっていますよ。
こうした場所を訪れると、「歴史って意外と面白い」と感じられるかもしれませんね。実際に訪れるのが難しい場合でも、新選組の魅力を手軽に楽しめる方法が他にもあります。それが、次にご紹介するエンタメ作品なんです。
新選組がもっと好きになるエンタメ作品
実際に新選組にまつわる場所を訪れるのが難しいときでも、自宅で楽しめるエンタメ作品があります。ドラマや漫画、ゲームなど、普段の生活の中で手軽に新選組の魅力を感じることができるんですよ。
ドラマで一番おすすめなのは、やっぱりNHKの大河ドラマ『新選組!』です。
このドラマの面白さは、新選組を単なる歴史上の存在としてではなく、「等身大の若者たち」として描いていること。歴史に詳しくなくても、隊士たちの友情や苦悩に思わず共感できて、いつの間にか夢中になってしまう作品です。
また、漫画が好きな人なら『ちるらん 新撰組鎮魂歌』がおすすめ。
迫力のある絵で隊士たちの戦いと葛藤が描かれていて、一度読み始めるとやめられなくなります。史実に忠実すぎないから、気軽に読みやすいのもポイントですよ。
ゲームが好きな人には『薄桜鬼』が人気ですね。
幕末の新選組をテーマにしたストーリーが魅力で、ゲームを進める中で自然と新選組について詳しくなれます。「歴史は苦手」という人でも、ゲームから入ることで興味が湧くかもしれませんね。
実際、歴史が苦手だった人が、エンタメをきっかけに幕末にハマることって結構多いんですよ。エンタメから入って、新選組の面白さに気づくのも楽しい方法ですね。
歴史の楽しみ方はいろいろですが、「新選組の日」を知ったことをきっかけに、誰かと雑談を楽しむのもアリですよね。
今年の「新選組の日」は話題にして楽しもう!
「新選組の日」について、由来や制定された経緯、イベント情報や面白い雑学など、たくさんの話題を紹介してきました。
こうして色々知ってみると、意外と誰かに話したくなりませんか?
新選組に詳しくない友達や家族に「今日は新選組の日なんだよ」と教えてあげるだけでも、会話のきっかけになるかもしれませんね。
実際、筆者も友達との雑談で歴史トリビアを話すと、意外にも会話が盛り上がることがあります。歴史って、ちょっと知識があるだけで人との会話がもっと楽しくなるんですよね。
ぜひ皆さんも、今回紹介した新選組の豆知識やエピソードを、身近な人に話して楽しんでみてくださいね。