3月31日は『オーケストラの日』…クラシックが身近になる雑学集

雑学

「オーケストラの日」って何?3月31日に決まった理由とは

「3月31日はオーケストラの日」と言われても、正直ピンと来ない人が多いのではないでしょうか。「なんで3月31日?特別な意味があるの?」と思っている人もきっといるはずです。

実はこの日付には、ちょっと面白い理由があるんです。

オーケストラの日は、公益社団法人日本オーケストラ連盟が2007年に制定した記念日です。

なぜ3月31日かというと、「み(3)み(3)にいい(1)ひ」という語呂合わせから来ています。つまり、「耳に良い日」なんです。オーケストラの豊かな音を耳で楽しんでほしい、そんな願いが込められているわけですね。

また、この日付にはもう一つ工夫があります。3月31日は春休み期間真っただ中。親子でゆっくり音楽を楽しめる絶好のタイミングということで、あえてこの日に設定されました。

言われてみれば、確かに春休みはイベントにも出かけやすい時期ですよね。実はそんな身近な理由が隠れていたんです。

オーケストラの日ができた意外な背景

オーケストラの日は、ただ単に「語呂が良いから」作られた記念日ではありません。その背景には、日本オーケストラ連盟の「クラシック音楽にもっと気軽に触れてもらいたい」という熱い想いがありました。

クラシック音楽と聞くと、なんとなく「敷居が高い」「難しそう」と感じてしまう人も多いですよね。実は日本オーケストラ連盟も、このイメージを変えたいとずっと考えていたそうです。

「もっと多くの人にオーケストラの魅力を伝えたい」と考えた連盟は、親しみやすい記念日を作り、初心者や子どもでも気軽に楽しめるイベントを開催するようになりました。

実際、この記念日がきっかけで初めてオーケストラを聴きに行ったという方もいます。「最初は退屈そうだと思っていたけれど、実際に行ってみるとすごく感動した」「子どもと一緒に行ったら親のほうが夢中になった」といった声もよく耳にします。

たとえるなら、「苦手だと思っていた食べ物を一口食べたら意外に美味しかった!」という経験に似ているかもしれませんね。まずは一度、気軽に楽しんでほしい――そんな想いが、オーケストラの日には込められているのです。

意外と身近!オーケストラにまつわる面白ネタ

クラシック音楽というと、「敷居が高い」「難しそう」と思ってしまいがちですが、実は私たちの身近な場所で意外とよく耳にしているんです。知っていると、ちょっと自慢できるようなオーケストラの雑学ネタをご紹介しましょう。

CMや映画で実はよく聴いてる!

みなさんが普段見ているテレビCMや映画の音楽にも、実はオーケストラの曲がたくさん使われています。例えば、映画『スター・ウォーズ』のテーマ曲はあまりにも有名ですよね。あの壮大なメロディを演奏しているのが、まさにオーケストラなんです。

また、テレビCMでも耳に馴染んだクラシック音楽は多くあります。例えば、『結婚行進曲』や『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は、商品やサービスのイメージアップによく使われます。聞けば「あぁ、この曲!」とすぐに思い出せるほど、身近な存在なんです。

これは例えるなら、「いつも行くスーパーで流れている曲が、実は世界的に有名なヒット曲だった」と気づいたような感覚でしょうか。こうして気づいてみると、オーケストラの音楽って意外と日常にあふれているんですよね。

奏者の世界は意外とハード!?

優雅に演奏しているように見えるオーケストラの奏者たちですが、実際は意外と激しい世界なんです。特に、バイオリン奏者の演奏中に弓の毛が次々と切れることは珍しくありません。一見落ち着いて弾いているようでも、激しい演奏を続けるうちに、ステージの床に弓の毛が散乱することもよくあります。

また、指揮者の世界でもハプニングは起こります。ある有名な指揮者は、指揮棒を振り回しすぎて、勢い余って指揮棒が客席に飛んでしまったことがあるそうです。演奏中に客席から笑いが起きてしまったこともあるとか。

オーケストラの舞台裏は、まるでスポーツの試合中のような激しさがあるんですね。優雅に見える舞台の上でも、意外なほど情熱的で躍動感のあるドラマが繰り広げられていることを想像すると、より楽しく鑑賞できるかもしれません。

オーケストラ界の笑える事件簿

オーケストラの演奏会というと、静かで厳かなイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実際はちょっとしたハプニングが起きることもあります。

ある演奏会では、クラリネット奏者が突然くしゃみを連発してしまい、演奏が止まってしまったことがありました。演奏者は必死にこらえようとしたものの、我慢できず「ハックション!」と大きなくしゃみが会場に響いてしまったんです。観客席からも思わず笑い声が起き、演奏会場全体が和やかな空気になったそうですよ。

また別のオーケストラでは、コントラバス奏者が楽器の弦を強く弾きすぎて、演奏中に弦が切れてしまったことがありました。その音がとても大きく、観客だけでなく演奏者自身も驚いてしまったとか。

こんな話を聞くと、「クラシック音楽は堅苦しい」と思っていたイメージも少し変わりますよね。演奏者たちも同じ人間。意外なほど人間味あふれるハプニングに、ついつい親近感を持ってしまいます。

名曲に隠された驚きのエピソード

オーケストラには、多くの人が知っている有名な曲がありますよね。でも、そうした名曲にはあまり知られていないユニークなエピソードが隠れているんです。知ったら誰かに話したくなるような、名曲の裏話をご紹介しましょう。

『運命』冒頭はドアを叩く音?

ベートーヴェンの『運命』といえば、冒頭の「ダダダダーン!」というフレーズがあまりにも有名です。この迫力あるメロディは、まさに「運命が扉を叩く音」としてよく知られていますよね。

実はこの「扉を叩く音」という表現、単なる比喩ではなく、ベートーヴェン自身が「本当に自分の家のドアを叩く音」をイメージしたと言われています。当時ベートーヴェンは聴力を失いかけており、精神的に追い詰められていました。彼にとって、自宅のドアを力強く叩く音は、自分に迫りくる運命の圧迫感そのものだったのでしょう。

こんなエピソードを知ってしまうと、あの冒頭のフレーズがよりリアルに、そして身近に感じられますよね。これを知っているだけで、次に『運命』を聴くときの感じ方がちょっと変わってくるかもしれません。

実はお金目的だった名曲とは?

音楽史に残る天才作曲家も、実は私たちと同じく生活のために苦労していた、というエピソードも少なくありません。特に、モーツァルトやハイドンといった作曲家には、「実は生活のために急いで書き上げた曲が名曲になった」というエピソードがたくさんあります。

モーツァルトはお金に困った時期に、「少しでも収入を増やそう」と多くの曲を書きました。例えば、あの有名な『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は、そんな背景で誕生したと言われています。短期間でさっと書き上げたにも関わらず、現在でも世界中で愛される名曲になっているのは、本当に驚きですよね。

一方、ハイドンもパトロンから依頼を受けて作曲することで生活を支えていました。彼の名作『驚愕交響曲』は、退屈そうにしている観客をびっくりさせようとして突然大きな音を入れた曲です。実はハイドンにとっては、少しイタズラ心を交えた「お仕事」だったわけですね。

こんな人間らしいエピソードを知ると、「偉大な作曲家」も、ちょっと親しみやすく感じられるのではないでしょうか。

「オーケストラの日」を明日誰かに話してみよう

ここまで読んでみて、「オーケストラの日」には意外と面白い話がたくさんあったことに気づいたのではないでしょうか。この記事で知った雑学は、ぜひ明日の話題にしてみませんか?

たとえば、職場や学校の休憩時間に、「実は3月31日ってオーケストラの日なんだって!」と切り出してみるのもいいですね。普段の話題にちょっとした雑学を交えることで、いつもの会話もきっと盛り上がりますよ。

飲み会などでも、「あの有名な『運命』のフレーズ、実はベートーヴェンが自宅のドアを叩く音をイメージしてたらしいよ」と言えば、意外性があって注目されるかもしれません。

何気ない雑談に面白い話題が加わることで、普段の会話が新鮮で楽しいものに変わります。ぜひ、明日会った人に話してみてくださいね。

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