裁判官が黒い法服を着る理由とは?厳粛な法廷を支える服の正体に迫る

雑学

裁判官が来ている黒い服「法服」

裁判官が法廷で身につける黒い服、通称「法服(ほうふく)」。重々しく、どこか威厳すら感じさせるその姿をテレビやニュースで目にしたことがある方も多いはず。では、なぜ裁判官の法服は黒色なのか…みなさんご存じでしょうか?そこには裁判において深い意味が隠されているのです。

今回は、裁判官の法服が黒い理由についてわかりやすく解説します!最後までお読みいただくと、裁判に対してちょっぴり物知りになれることでしょう。

法服はなぜ黒いのか?

前述の通り、裁判官が法廷に立つときには、「法服」と呼ばれる専用の服を着用します。この法服は、見た目にも厳粛で、裁判という公正さが求められる場にふさわしい装いです。

現在のように黒色の法服が使われるようになったのは、明治時代に設置された大審院(最高裁判所の前身)の頃から。それ以来、黒色が伝統として受け継がれてきました。

黒が選ばれた理由には、「どんな色にも染まらない」という特性が関係しています。つまり、偏りのない中立で公正な立場で判断を下す裁判官の姿勢を象徴する色として、黒が最もふさわしいと考えられたのです。

また、法服を着ること自体にも意味があります。法廷ではルールに従い、冷静かつ秩序正しく審理が進められます。そうした厳格な場で職務を果たす裁判官の責任や重みを、法服は視覚的に伝えているのです。

ちなみに海外においても法服は黒であることがほとんど。ただし、ドイツに関しては法服が赤色となっているそうです。

裁判に関わる機会があれば今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。

裁判官が法廷で着る黒い服「法服」は、公正さや威厳を表すために着用される特別な服です。この法服が黒い理由は、「黒はどんな色にも染まらない=中立性の象徴」とされているから。偏りのない立場で裁判を行う裁判官にふさわしい色と考えられています。

黒い法服は、明治時代の「大審院」という最高裁判所の前身の時代から使われており、その伝統は現在まで続いています。また、法服を着ること自体にも意味があり、厳格な法廷の場で、裁判官が責任ある判断を下す存在であることを示しています。黒い法服は日本だけでなく多くの国でも用いられており、公正な裁判の象徴とされています。

今回の雑学、裁判を傍聴する機会があれば思い出してみてください。もしかすると、裁判官に対する印象が変わるかもしれませんよ。

こんな記事も読まれています

4月4日は『あんぱんの日』…その始まりは明治時代のお花見だった

4月7日は『鉄腕アトムの誕生日』…アニメ文化を変えた奇跡の記念日