ドラえもんがのび太の家で初めて食べたモノとは 実はどら焼きじゃないというのは本当なのか

雑学

のび太の家で初めて食べたのは「お餅」

国民的キャラクターでもあるドラえもんの大好物は、「どら焼き」であるというのがよく知られています。しかし、ドラえもんが野比家に初めて現れた時、感動しながら食べたのはどら焼きではありませんでした。

ドラえもんが未来から訪れて、のび太の家で初めて口にしたのは、まさかの「お餅」。というのも、原作漫画の第1話はお正月が舞台となっていて、のび太が寝転びながらお餅を堪能していたところにドラえもんがやって来たのです。

見たことのない食べ物を前にしたドラえもんは、
ドラえもん「なに、これ?」
のび太「おもち。」
ドラえもん「うまいもんだなあ。生まれてはじめて食べた。」
と、のび太と会話しながら、お皿の上に乗ったお餅をパクパクと平らげました。

食べ終わった後にはそのお皿を舐める描写まであり、よっぽどおいしかったようです。

初期のドラえもんの大好物もお餅だった

実は、ドラえもんのどら焼きが大好物だという設定は、原作漫画の開始時にはないものでした。

むしろ、漫画の初期はこの第1話のお餅を食べて感動した流れを汲み、第2巻の「タタミとたんぼ」というエピソードでは、ドラえもんがのび太と大好きなお餅を取り合う光景が描かれるなど、どら焼きの影はどこにも見当たりません。

さらにドラえもんは、「おもちさえうんとあればケンカしなくてすむのに・・・」という理由から、畳の上で田んぼが作れる道具を取り出し、もち米を一から作って、「もちせいぞうマシン」でお餅を259個も製造してみせます。

もっとお餅を食べたいがために秘密の道具を駆使する姿は、読者が「ドラえもんの大好物はお餅」と認識するのに十分でした。

ドラえもんがどら焼き大好きになったのはいつ?

第4巻で急に心変わりをしたドラえもん

ところが、あんなにもお餅が大好きだったドラえもんは、突如心変わりをしてしまうのです。

きっかけとなったのは、第3巻に初めてどら焼きが登場した「スケジュールどけい」というエピソード。この話の中で、ドラえもんが道具に振り回されているうちに、おやつのどら焼きをのび太に食べられてしまうという姿が描かれています。

そしてその後に続く第4巻の「友情カプセル」では、スネ夫にたくさんのどら焼きをごちそうしてもらったドラえもんが、いきなり「ドラやきは大こうぶつなんだ。」と発言!

「こんなに食べられるなんて。ああ、夢じゃないかしら」と大感激する様子も掲載され、大好物はお餅ではなくどら焼きだという設定が固まっていきました。

後で追加されたどら焼きとドラえもんに関する設定

どうしてドラえもんの大好物がお餅からどら焼きへと変化したのか、その詳細は判明していません。

しかし、ドラえもんがどら焼きを大好きな理由としては、「どら焼きの皮とあんこの成分がドラえもんのエネルギー源として最適だから」とする解説が「ドラえもん百科」の中で挙げられています。

他にも、現在最もポピュラーとなっているのは、ストーリーが進む中で登場したドラえもんの初恋の相手である「ノラミャー子」との思い出に関わっているからという設定です。

ノラミャー子からプレゼントされ、生まれて初めて食べたどら焼きがあまりにおいしかったという忘れられない甘酸っぱい記憶が、ドラえもんにどら焼きが大好物だと言わしめたのでした。

ドラえもんの意外な初期設定に驚き

未来からやって来たのび太の家で、ドラえもんが初めて食べたのがお餅だったとは、知られざる初期設定にはびっくりしますよね。

大好物であるどら焼きも、漫画が始まったばかりの頃は登場せず、後に大好きなのだと明かされました。

原作の初期に描かれたドラえもんについてもっと深掘りしてみると、さらに多くの意外な秘密が見つかるかもしれません。

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