流れ星で願い事を3回唱えるのはなぜか?欧米にルーツがあった!

雑学

流れ星といえば願い事

夜空を見上げ、ふと流れ星が流れた瞬間、「願い事を3回唱えると叶う」と信じたことはありませんか?この風習は、多くの人が幼い頃から耳にしてきたものですが、「なぜ3回なのか?」と疑問に思ったことがある人もいるはず。

今回は、流れ星に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、流れ星に願い事をする際、願いが叶いやすくなるかもしれませんよ。

流れ星に願い事をするようになった理由

流れ星に願いをかけるという風習は、実は日本特有のものではありません。起源をたどると、キリスト教文化の影響を受けた欧米から伝わったと考えられています。

キリスト教の世界では、神様が天国から地上の様子を見下ろすために、時おり天の扉を開けると信じられており、そのときにこぼれ落ちる光が流れ星だとされています。

つまり、流れ星は神様がこちらに耳を傾けている合図。そのため、星が流れている間に願い事を唱えれば、天に届くとされてきました。

このような背景もあり、欧米では流れ星を見かけたら「マネー、マネー、マネー!」といった短い言葉を3回唱えるそうです。ただ、英語だと「○○さんと恋人になりたい」といった長い願いを3回唱えるのは時間的に難しいため、シンプルなフレーズを使うのがコツなのだとか。

流れ星に願い事を3回唱える理由

「流れ星に願い事を3回唱えると叶う」とよく耳にしますが、実際には星が流れる時間は一瞬。そんな短い間に3回も願いを口にするのは、なかなか難しいものです。では、なぜわざわざ「3回」も唱える必要があるのか…その理由には、いくつかの説が存在しています。

ひとつは、キリスト教のある伝承に由来する説。信仰の中では、天国にも地獄にも行けない霊魂が「煉獄」と呼ばれる場所で救いを待っているとされており、流れ星はそのさまよう魂の姿だと考えられていました。そのため、星が流れている間に「安らかに眠れ」という言葉を3回唱えることで、魂を救うことができると信じられていたのです。この祈りの回数が、現在の「3回願い事を言う」という習慣のルーツになったといわれています。

また、願い事を1回だけ唱えるのは簡単すぎるという理由から、あえてハードルを上げて3回にしたという説もあります。多くの流れ星は1秒にも満たないほどの速さで消えてしまうため、長めの願いを3回繰り返すのは至難の業。だからこそ、「そんなに簡単には願いは叶わないよ」という、神様からのちょっとした試練なのかもしれません。

さらにもう一つの考え方として、「とっさに3回も願い事を言える人は、それだけ強くその願いを思い描いている証」とする見方もあります。スピリチュアルの分野では、願いを日頃から具体的にイメージしておくことが、現実を引き寄せる力につながると考えられているため、瞬間的に願いを繰り返せるということ自体が、すでに夢に近づいている証拠だともいえるでしょう。

今回の雑学、流れ星を見かけたときにでも思い出してみてください。もしかすると本当に願い事が叶うかもしれませんよ。

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