「ミッキーにお兄さんがいた?」幻のウサギ・オズワルドの知られざる物語

雑学

実はミッキーより先輩?オズワルド誕生と奇妙な運命

「ミッキーには、幻のお兄さんがいた」と聞くと驚く人も多いかもしれません。ミッキーより先に生まれたキャラクター、その名はオズワルド。実はこの二人、ウォルト・ディズニーが生んだキャラクターとして深い関係があります。

オズワルドはミッキーより先に誕生したが権利を奪われた

ウォルト・ディズニーがオズワルドを生み出したのは、1927年のことでした。長い耳を持ついたずら好きなウサギのオズワルドは、当時としては画期的なアニメーションキャラクターで、20本以上の短編が制作されるほどの人気を集めます。

しかし1928年、事態が一変しました。オズワルドの権利が契約上の問題でユニバーサル・ピクチャーズに奪われ、ウォルト・ディズニーは自分のキャラクターを失ってしまいます。

失意の帰路、列車の中でウォルトは新しいキャラクターを構想します。それが後の世界的大スター、ミッキーマウスでした。

2006年にオズワルドの権利がディズニーに戻った

ユニバーサルに奪われた後、オズワルドは長い間ディズニーの元を離れていました。しかし78年の時を経て、2006年についに権利がディズニーの手に戻ることになります。

交渉には数年を要しましたが、ようやく古巣に戻ったオズワルドは再び注目を集めるようになりました。ここから、オズワルドの再評価が本格的に始まったのです。

オズワルドが再評価されている二つの理由

近年オズワルドが再び人気を集めています。

一つ目のきっかけは、2022年にディズニー100周年を記念して新作の短編アニメが制作されたことです。わずか1分ほどの短編でしたが、「幻のキャラクター復活」としてファンの間で大きな話題となりました(ディズニー公式発表より)。

もう一つの理由は、2010年に発売されたゲーム『Epic Mickey』です。このゲームでは、忘れられたキャラクターたちが暮らす世界でオズワルドが主人公級の活躍を見せ、新たなファンを獲得しました。

また近年では、散逸したオズワルド作品が発見されるなど、評価が進んでいます(2015年、英国映画協会が短編を発掘)。

まとめ

オズワルドはミッキーよりも先に誕生したキャラクターでした。しかし、権利が他社に移ったためディズニーから一度離れてしまい、長い時を経て2006年にようやく復活を果たしました。

今では再評価が進み、新たなファンも増えています。二人に兄弟という公式設定はありませんが、多くのファンが兄弟のように語り継いでいます。あなたも二人の関係を知ったら、これまでと違う視点でミッキーやオズワルドを見ることができるかもしれませんね。

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