競馬のゲートが開く時の音、実は効果音だった 『競馬』にまつわる雑学4選

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競馬のおもしろ雑学をピックアップして紹介

一瞬の駆け引きと圧倒的なスピードで人々を魅了する「競馬」。実は競馬にはあまり知られていない意外な雑学がたくさんあるのです。例えば、競馬のゲートが開く時の音…。あれって本当は開いたときに生じた音ではないんです。

今回は、普段は気づかないけれど、知るとちょっと自慢できる…そんな競馬にまつわる雑学をお届けします。

競馬のゲートが開く時の音は効果音

競馬レースの始まりを告げるあの「ガシャン!」という音。多くの人がゲートの開く音だと思いがちですが、実はあれ、テレビ中継用に後から加えられた効果音なんです。実際の競馬場では、スタート時に大きな音が鳴ることはありません。

その理由は、レース前に馬を驚かさないようにするため。馬はとても繊細な動物。突然の大きな音や衝撃にも敏感に反応してしまいます。そのため、現地ではなるべく静かにゲートが開くよう設計されているのです。

一方、中継放送では臨場感を高めるために、音響スタッフがレース映像に「ガシャン」という効果音を加えています。このひと工夫が、視聴者にとってのスタートの迫力を演出しているというわけです。

日本競馬の歴史はけっこう古い

日本における馬に関する歴史は、実は千年以上も前にさかのぼります。記録上では奈良時代初期の「続日本紀(しょくにほんぎ)」に馬を走らせる行事が登場しており、当時は神事や軍事訓練の一環として行われていたといわれています。

やがて江戸時代になると、武士たちの間で「流鏑馬(やぶさめ)」や「競馬(くらべうま)」と呼ばれる催しが盛んに行われるようになります。この時代の競馬は、現在のように観客を集めて賭けを楽しむものではなく、馬術の腕を競い、武士のたしなみとして発展していったものだったそうです。

現在のような西洋式競馬が日本に登場したのは、幕末の横浜。1860年代に外国人居留地で行われたレースがきっかけとなり、イギリス人主導で「横浜・根岸競馬場」が開設されました。ここから、近代的な日本競馬の歴史が幕を開けたのです。

三大始祖馬というサラブレッドたちの祖先がいる

世界中の競馬界で活躍し愛されているサラブレッドたち。実はサラブレットたちの祖先はたった3頭の馬なのです。それが「三大始祖馬」。ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン(またはゴドルフィンバルブ)、バイアリータークの3頭です。

始祖馬たちはいずれも17~18世紀にイギリスへ渡った東洋系の馬とされ、当時の在来馬と交配を重ねながら、現在のサラブレッドの基礎を築き上げたそうです。

この3頭の血統は父方の系統として脈々と受け継がれ、現代の名馬たち…たとえばディープインパクトやキタサンブラックといった競走馬も、いずれかの始祖の血を受け継いでいます。数百年を経てもなお、その血が世界中の競馬場で走り続けていると思うと感慨深いですね。

白毛の馬はレア

競馬の世界において、ひときわ目を引く存在である真っ白な毛並みを持つ「白毛の馬」。

実はこの白い馬たち、とても珍しい存在なのです。サラブレッドの毛色は、栗毛・鹿毛・黒鹿毛などが一般的。白毛はごく限られた血統にしか現れません。そのため、白毛馬が生まれる確率は非常に低く、日本でも登録されている頭数はわずか。

代表的な存在として知られるのが、真っ白な馬体でファンを魅了した名馬「ソダシ」です。白毛馬はその希少性と美しさから、レースに登場するだけで注目を集めます。競馬界のアイドル的な存在と言っても過言ではないでしょう。

競馬にはおもしろ雑学がいっぱい

多くの人たちを熱中させる競馬には、意外と知られていない雑学がたくさん隠れています。

今回紹介したのは、あくまでも一例。競馬の世界には、おもしろい雑学がたくさん存在します。この機会に他の雑学を調べてみるのもおすすめです。

知れば知るほど奥が深く、見方が変わるのが競馬の魅力。これからレースを見るときは、そんな競馬雑学を思い出しながら、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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