『ムー大陸』と『アトランティス大陸』は何が違う?幻の文明の謎に迫る!

雑学

『ムー大陸』と『アトランティス大陸』

古代文明や失われた都市にロマンを感じる人なら、一度は耳にしたことがある「アトランティス大陸」と「ムー大陸」。どちらも伝説の大陸として語られますが、実はそれぞれには大きな違いがあります。それぞれの物語を知れば、より深く文明のロマンに浸れるはず。

今回は幻の大陸「アトランティス大陸」と「ムー大陸」の違いを詳しく解説。最後までお読みいただくと、古代文明に関する知識がまたひとつ増えることでしょう。

『アトランティス大陸』とは

アトランティスは、古代ギリシャの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』と『クリティアス』の中で語った伝説の大陸。プラトンによると、アトランティスはジブラルタル海峡のすぐ外側、大西洋に存在し、資源が豊富で強大な軍事力を誇っていたそうです。

ただし、人々が次第に堕落し、領土拡大を目指した結果、アテナイとの戦争に敗北。その後、神々の怒りによって海に沈んだとされています。滅んでからもアトランティスの伝説は時代を超え、フィクションやオカルトなど様々な形で語られました。

しかし、近代科学の発展により、アトランティスの実在を裏付ける証拠は見つかっていません。プレートテクトニクス理論によって、大西洋に大陸が存在した可能性も否定されています。

『ムー大陸』とは

ムー大陸は、かつて太平洋の中央部に存在し、天変地異によって海に沈んだとされる伝説の大陸。イギリスの作家ジェームズ・チャーチワードの著作によると、その広さは東西7000km、南北5000kmにも及び、現在のハワイ諸島やマリアナ諸島、イースター島などがかつては陸続きだったとされています。そこには高度な文明が栄えていましたが、約1万2000年前の大地震により、一夜にして水没したといわれています。

しかし、チャーチワードの主張には疑問点も多く、彼の経歴詐称が発覚したことや、ムー大陸の存在を示す一次資料の信憑性が疑われたことで、その説は次第に否定されるようになったそうです。

他にも、ポリネシアの島々をムー大陸の名残とする説もありましたが、決定的な証拠は発見されていません。近年の海底調査でも、大陸規模の陸地が沈んだ形跡は確認されておらず、現在ではムー大陸は架空の存在と考えられています。

『ムー大陸』と『アトランティス大陸』の違い

  • ムー大陸:太平洋上に存在していたとされ、高度な石造建築を築いていた。6400万人の人口を擁し、大河の港には全世界の物資が集散していたとのこと。ただし、現在では架空の存在であるという意見が多い。
  • アトランティス大陸:大西洋に存在していたとされ、高度な文明を築いていた「地上の楽園」。プラトンの時代の9000年前に海中に没したとされている。地中海と大西洋の間に位置すると言う説もあるが、やはり架空の存在とする意見が有力視されている。

ムー大陸とアトランティス大陸の主な違いは上記の通り。アトランティス大陸は、古代ギリシャの哲学者プラトンが著書で語った伝説の大陸で、大西洋に存在し強大な文明を築いたものの、神々の怒りにより海に沈んだとされています。

一方、ムー大陸は19世紀末に作家ジェームズ・チャーチワードが提唱した架空の大陸で、太平洋上に高度な文明が栄えたが、天変地異で沈没したとされます。

どちらも伝説上の大陸ではありますが近年の研究で存在が否定されています。ただ、今後の研究次第では本当に存在した可能性が浮上するかもしれません。気になる方は、これからの研究を心待ちにしましょう。

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