「美人薄命」
みなさんは「美人薄命」という言葉を聞いたことはありますか?美しい人は短命である、という意味ですが、本当にそんなことがあるのか?気になりますよね。
今回は「美人薄命」に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、美人薄命という言葉を正しく使えるようになるでしょう。
そもそも「美人薄命」とは
まずは「美人薄命」という言葉が、どういう意味なのかおさらいしましょう。「美人薄命」は、美しい女性ほど病にかかりやすかったり、短い人生を送ったり、不遇な運命に見舞われやすいとされる言葉です。要するに「美しい人は幸せになりにくく、早く亡くなることが多い」といった意味の言葉です。
「美人薄命」の語源
「美人薄命」の語源は、中国・宋の詩人、蘇東坡(そとうば)の詩にあるとされています。この詩にある「薄命佳人」は、古くから使われており、「佳人(かじん)」は美しい女性、「薄命(はくめい)」は運命に恵まれず、寿命が短いことを意味します。蘇東坡の詩には、
「昔から美しい女性は短命である」とあり、不遇な運命に翻弄される美人の儚さが描かれていたのだとか。それが転じて日本では「美人薄命」となったそうです。
また、「佳人」に関しては、当時の色街で活躍する芸妓(げいぎ)を指していたという意見も。昔の芸妓は年齢を重ね美しさが衰えると人目を避けて身を隠していたそうです。「佳人薄命」はそんな芸妓の儚い人生が綿毛のように消えていく様子をたとえていたそうです。
「美人薄命」は誤解?
昔はともかく現代社会において「美人」が本当に薄命だったり、薄幸なのか懐疑的ですよね。
1920年代のカナダの研究によると、大学生に「美人」だと思う女性を選ばせ、その寿命を調べた結果、男性に美人と評価された女性ほど長生きしていたことが分かりました。一方、女性の評価と寿命には関連が見られなかったため、美人とは進化の過程で「健康的であること」を男性に示す戦略なのではないかと考えられています。要するに、現代における美人は全然薄命ではなかったようですね。
ちなみに、立ち居振る舞いの美しさを感じたときは、男女ともに脳の広範囲が活性化、リラックス効果をもたらす効果があったそうです。
「美人薄命」という言葉を使いこなしてみよう!
今回の雑学を振り返ってみましょう。
「美人薄命」とは、美しい女性ほど病弱で短命、不遇な運命をたどりやすいという意味の言葉です。この由来は、中国・宋の詩人・蘇東坡の詩「薄命佳人」にあり、古くから美人は儚い存在とされてきました。また、当時の芸妓が年を重ねると身を隠していたことも「佳人薄命」と結びついています。
ただ、一部研究によると、男性に美人と評価された女性ほど長生きしていたことが判明し、「美人=薄命」という考えは現代には当てはまらない可能性が高いです。
今回の雑学をキッカケに「美人薄命」という言葉を使いこなしてみましょう!
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