国旗には使われない色がある!? ピンクと紫が採用されない理由とは

雑学

国旗にはほとんど使われない色がある

国旗といえば、赤・青・白といった色が多く使われているイメージがありますよね。しかし、「紫」や「ピンク」の色を用いた国旗はほとんど見かけません。なぜ、これらの色は国旗に採用されにくいのか…みなさんご存知でしょうか?

今回は国旗の色に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、国旗について少し詳しくなれるでしょう。

ピンク

国旗にほとんど採用されない色のひとつが「ピンク」。

国旗には、力強さや威厳を象徴するデザイン・カラーリングが求められます。そのため、可愛らしさや優しさを連想させるピンクは、国旗にはあまり適さないのです。

また、ピンクは赤と白の中間色。視認性もあまりよくありません。国旗は遠くからでもはっきり識別できる必要があるため、目立ちにくいピンクは使いにくいのです。

さらに、ピンクには柔らかく穏やかなイメージがあります。そのため、国の威厳や力強さを表現するのには不向きです。こうした要因から、ピンクが国旗に使われることはほとんどないのです。

紫色は高貴な色として知られていますが、国旗にはほとんど使われていません。それには、いくつか理由があります。

まず、一昔前の紫の染料は非常に高価だったから。いまでこそ紫の染料は化学合成で安価に作れますが、技術がなかった昔では一部の特権階級しか使用できない貴重な色でした。そのため、国民全体を象徴する国旗には不向きだったのです。また、昔は紫の染料を安定して作る技術がなく、色合いを一定に保つのも難しかったことも影響しています。

そして、紫は暗い場所や遠くから見ると黒と区別しにくいのもやっかいなところ。視認性があまりよくありません。こうした理由から、紫色は国旗のデザインにはあまり採用されていないのです。

ただし、紫の場合は例外もある

前述した色が国旗に使われることは少ないですが、まったくないわけではありません。紫の場合は下記の国の国旗に一部使われています。

  • ドミニカ国
  • ニカラグア
  • スペイン

上記の国旗では一部ではありますが、紫色が使われていたりします。

国旗を見たとき今回の雑学を思い出してみよう!

今回の雑学を振り返ってみましょう。

  • ピンクが国旗に使われない理由:可愛らしく優しい印象があり、国旗に求められる力強さや視認性に欠けるため。
  • 紫が国旗に使われない理由:かつて染料が高価で視認性も低いため。ただし、一部の国では使用例あり。

国旗の色やデザインは国によって様々。今回の記事をキッカケに、どの国がどんな国旗を掲げているのかチェックしてみてください。

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