体がピンクなフラミンゴたち
水辺の近くで優雅に立つ鳥「フラミンゴ」。その鮮やかなピンク色は、一度見たら忘れられませんよね。でも、どうしてあんなに目立つピンク色なのか気になりませんか?実はその理由が意外なものだったのです。
今回は、フラミンゴに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、フラミンゴ博士に一歩近づけることでしょう。
生まれたばかりのフラミンゴの体は白色
生まれたばかりのフラミンゴの雛は、体重が約150gほどで足は短め。くちばしは成鳥とは異なりまっすぐですが、成長するにつれて徐々にカーブしていきます。
そして何より、体はふわふわとした「灰白色」の羽毛に包まれています。つまり、フラミンゴは生まれたばかりの頃は体がピンク色ではないのです。
フラミンゴの体がピンク色になる理由
フラミンゴは、オスとメスが協力して子育てをする珍しい鳥です。巣作りや抱卵だけでなく、ヒナへの授乳も両方が担当します。ただし、フラミンゴは哺乳類ではないため、その授乳は少し特殊。フラミンゴの喉には「素のう」という器官があり、ここで栄養豊富な「フラミンゴミルク」と呼ばれる液体が作られます。
フラミンゴミルクには赤い色素が含まれているため、血のような赤色をしているのが特徴です。ヒナはこのミルクを飲むことで徐々に体に色素を取り込み、やがて成長とともに大人のような鮮やかなピンク色に変わっていきます。
また、成鳥になると曲がったくちばしを使い、水中の藻やプランクトン、小さな甲殻類を食べるようになります。これらの餌には赤い色素が含まれており、それを摂取することでフラミンゴの体は美しいピンク色を保つのです。そのため、色素のない餌ばかりを食べると体色は次第に薄くなり、白っぽくなってしまいます。濃いピンク色は健康の証として繁殖期のパートナー探しにも役立つとされています。
ちなみに動物園では、フラミンゴの色を維持するために色素入りの餌が与えられているそうです。
フラミンゴを動物園などで見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
生まれたばかりのフラミンゴは灰白色の羽毛に包まれており、体はまだピンク色ではありません。成長するにつれ、「フラミンゴミルク」と呼ばれる赤い色素を含む液体や、藻・プランクトンなどの色素を含む餌を摂取することで、徐々に鮮やかなピンク色に変わります。
今回の雑学、動物園などでフラミンゴを見かけたときに思い出してみてください。
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