本当はもっと残酷だった!?昔の『かちかち山』が怖すぎる!

雑学

現在における「かちかち山」のあらすじ

みなさんは日本の有名な民話「かちかち山」をご存じでしょうか?おそらく知らない方はほとんどいないはずです。諸説ありますが、現在において知られている「かちかち山」の大まかなあらすじをおさらいしましょう。

あるところにおじいさんが暮らしていました。ある日、おじいさんは畑を荒らしていたタヌキを捕まえますが、タヌキは許しを請うふりをして逃亡。日に日にイタズラはひどくなっていったそうです。そこで、ウサギが「タヌキに仕返しをしてあげよう」と約束します。

ウサギはタヌキを懲らしめるために、タヌキが背負った薪に火をつけました。この時、タヌキが「カチカチ」と音がするのに気づき、不思議に思うとウサギは「それはカチカチ山の音だよ」と答えます。このことからこの民話は「かちかち山」と名付けられました。

その後、タヌキは火傷。ウサギはタヌキをだまして火傷に唐辛子入りの味噌を塗り、最後は泥で作った船にタヌキを乗せて沈ませるなどをしてタヌキをこらしめたそうです。

現在版においても割とひどい目にあっているタヌキですが、昔はもっと殺伐としていたようです。

昔の「かちかち山」はこうだった…

江戸時代ごろの「かちかち山」の大まかな話の流れがこちら。

昔、あるところに畑で暮らす老夫婦がいました。彼らの畑には毎日、悪さをするタヌキが現れ、作物を荒らしていました。ついにおじいさんはタヌキを捕獲。おばあさんにタヌキ汁を作るよう頼んで出かけます。しかし、タヌキは「もう悪さはしない」とおばあさんを騙して縄を解かせると、逆におばあさんを殺害。彼女の肉を煮込んだ汁物を作り、おじいさんに騙して食べさせて嘲笑いながら逃げ去りました。

悲しみに暮れるおじいさんのもとに仲良しだったウサギが登場。タヌキ退治を引き受けます。ウサギはタヌキの背負う薪に火をつけて火傷させ、さらに唐辛子入り味噌を塗りタヌキを苦しめました。最後に、ウサギはタヌキを漁に誘い出し、タヌキには泥の船、自分は木の船に乗船。泥船が崩れ沈んでいくと、ウサギは「おばあさんの仇だ」と言いながら、タヌキを沈めてしまいました。

…どうでしょうか。昔のお話ということもあり、かなりバイオレンスにかんじたのではないでしょうか。

子どもには内緒にしておこう!

今回紹介した昔のかちかち山はけっこう残酷。おばあさんの仇は取れましたが救いがありません。こんなお話を小さい子どもが聞いたら、まず間違いなく泣いてしまうことでしょう。今回知った雑学は、小さいお子さんには内緒にしてあげてください。

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