エッチの語源はまさかの『学術書』だった!?隠された「H」の由来とその意味

雑学

どうして『H(エッチ)=いやらしい』なのか

「エッチ」とは、主にいやらしい場面で使われることが多い言葉。この記事をご覧いただいているみなさんもご存じの言葉なはずです。ただ、どうして「エッチ・H」と言うのかはあまり知られていません。

たとえば、いやらしいという意味であれば「Erotic(エロティック)」のEや「Sexy(セクシー)」のSでもよかったはず。どうしてH(エッチ)なのか、その理由を紹介していきます。

学術書説

「エッチ」という言葉の由来は、「変態(Hentai)」という言葉から来ている、という説が有力誌されています。本来「変態」とは、昆虫などが成長の過程で形を変えることを意味した言葉で「イヤらしい」意味は含まれていません。

「変態」が性的な意味を持つようになったのは、大正時代のこと。1913年、ドイツの医学者リヒャルト・フォン・クラフト=エビングの著書『Psychopathia Sexualis』が、日本において『変態性欲心理』というタイトルで翻訳されたのが事の始まりです。

『Psychopathia Sexualis』は、フェティシズムやサディズム、マゾヒズムなど性的趣向について真面目に考察した学術書でした。ただ、当時の日本人にとっては衝撃的な内容だった模様。結果的に「変態性欲」が「変態=性的な意味」として定着したと言われています。

その後、戦後の女学生の間で「変態」の頭文字「H」が「イヤらしい」という意味で隠語として使われ始め徐々に一般的になっていったそうです。元々はまじめな言葉だったのに、不思議な話ですね。

軍隊の隠語説

実は、エッチの由来は学術書だけではない模様。他にも軍隊の隠語説なんかもあります。どいうことかというと、旧日本海軍の兵隊の間では、「助平(異性に対して好奇心を示す言葉)」の「助」の字を英語にした「Help」のHをいやらしいことの隠語として扱っていた、という説があります。そのまま「助平」と言えなかったあたり、当時の日本海軍の兵隊さんたちの苦労が伺えますね。

「Husband(夫)」の「H」説

詳しい背景は不明ですが、H=いやらしいとなったキッカケは、英語Husband(夫)の頭文字を、都心部の女学生が性的な意味の隠語として使ったのが始まりという説もあります。もしそうなら、当時の女学生たちにとって夫になる人はみんないやらしい存在、という認識だったのかもしれません。

Hの語源には様々な説がある

今回は有名なHの語源説を紹介しましたが、他にもまだまだこうではないかという説がたくさんあります。気になる方は、周りに人がいないことを確認してから、こっそり調べてみてください。

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