『ゴリラ』は正式名称ではない
動物園の人気者「ゴリラ」。アフリカ中央などで群れを形成し生息している類人猿。筋力が強く体も大きいため、最強の霊長類と呼ばれることもあります。
そんな強くて人気者なゴリラですが、実は「ゴリラ」が正式名称ではないということをご存知だったでしょうか?今回はゴリラにまつわる面白い雑学をお届けします。最後までお読みいただくと、いままでゴリラに抱いていた印象が180°変わることでしょう。
動物園にいるゴリラの多くは『ゴリラゴリラゴリラ』
まず、ゴリラの正式名称は『ゴリラゴリラゴリラ』。ゴリラを3回繰り返している、ユニークな名称ですが本当です。ただし、すべてのゴリラが『ゴリラゴリラゴリラ』というわけではありません。
一昔前まで地球上のゴリラは1種類だけだと考えられていました。しかし後に、ゴリラには、さらに3つの種類がいることが判明。その中の1つ「ニシローランドゴリラ」の学名が他種との差別化のために「ゴリラゴリラゴリラ」と名付けられたそうです。
そして、このニシローランドゴリラは世界で最も多いゴリラだといわれています。動物園で飼育されているニシローランドゴリラは約4000頭。私たちが動物園で目にするゴリラもこのニシローランドゴリラである可能性が高いのです。
一方、ゴリラ全体の学名は「ゴリラゴリラ」。ニシローランドゴリラ以外の3種はまた違った正式名称を有しています。
- クロスリバーゴリラ(ゴリラ・ゴリラ・ディエリ)
- ヒガシローランドゴリラ(ゴリラ・ゴリラ・グラウエリ)
- マウンテンゴリラ(ゴリラ・ゴリラ・ベリンゲイ)
昔のゴリラの日本名
少し余談ですが、昔のゴリラの日本名に関する雑学も紹介します。いまでこそ日本でもゴリラを「ゴリラ」と呼んでいますが、昔の日本ではゴリラを「大猩猩(おおしょうじょう)」と呼んでいました。
「猩猩(しょうじょう)」とは、中国の伝説に登場する酒好きな猿の妖怪。日本ではオランウータンのことも「猩猩」と呼んでいました。ゴリラはオランウータンより大きな類人猿だったので「大猩猩」と名付けられたわけです。
ゴリラを見たら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。まず、ゴリラ全体の正式名称(学名)は「ゴリラゴリラ」といいます。中でも生息数が多いニシローランドゴリラの正式名称は「ゴリラゴリラゴリラ」といいます。私たちが動物園で見かけるゴリラも「ゴリラゴリラゴリラ」である可能性が高いです。
今回の雑学、動物園などでゴリラを見かけたとき思い出してみてください。周りの人に披露してあげると、話が盛り上がるはずです。