『漫画週刊誌の日』の由来は2つの雑誌の創刊だった!
「漫画週刊誌の日」というと、なんとなく「漫画好きが勝手に言っているだけ?」と感じる人もいるかもしれませんね。でも実はこれ、れっきとした記念日なんです。
この記念日は、1959年3月17日に2つの少年向け週刊漫画雑誌『週刊少年マガジン』(講談社)と『週刊少年サンデー』(小学館)が同時に創刊したことを記念して制定されました。当時は週刊誌というと大人向けのイメージが強く、少年向けに毎週漫画を出すというのは画期的だったのです。
ちなみにこの記念日を制定したのは、日本雑誌協会という団体。雑誌文化の発展や、漫画文化の重要性を広く知ってもらうため、2008年に制定されました。記念日ができるほど日本の漫画は昔から人気だったんですね。この2誌の同時創刊には、実はちょっと面白い裏話があるんです。
同日創刊になった理由は出版社同士の熱いバトルだった!
「せーの!」で偶然同じ日に発売したわけではなく、実はライバル出版社の激しい競争があったからなんです。
そもそも最初に週刊の少年漫画誌を作ろうと動いたのは小学館でした。これを聞きつけた講談社が、自分たちもすぐに同じような雑誌を作ろうと動き出します。
お互いが狙ったのは、日本初の「少年週刊誌」という栄誉。絶対に相手に先を越されたくなかったので、どちらも細かく相手の動きを調べていました。相手が発売日を早めると知れば、自分たちも急ピッチで準備を進め、逆に相手が遅れそうとわかれば少し余裕を見せたり…。まるでライバル店同士が、お客さんを奪われないように必死になって開店時間を調整しているようなものですね。
最終的にこの張り合いは、両誌が全く同じ日(1959年3月17日)に創刊されるという形で決着しました。意地と意地がぶつかりあった結果、歴史的な日が誕生したんです。
漫画好きなら知っておきたい雑学
雑誌が創刊された裏には面白いエピソードが隠れていますが、雑誌そのものにも意外な秘密があるんです。思わず人に話したくなるような雑学をいくつか紹介します。
① 初期の『少年マガジン』は漫画が少なめだった?
『少年マガジン』といえば、今は漫画中心の雑誌として知られていますよね。でも実は、創刊当時は漫画よりも文字中心の小説や読み物が多かったんです。
連載漫画は数えるほどしかなくて、冒険小説や探偵ものなどがたくさん掲載されていました。今でいうと、漫画雑誌を買ったつもりが、ほとんど小説やエッセイばかりだったようなイメージでしょうか。
ワクワクして開いた雑誌が文章だらけだったら、ちょっとがっかりしちゃいますよね。当時は、子どもには漫画より文字を読ませたほうが教育的、なんて考え方が主流だったのかもしれません。今の『マガジン』からは想像できない、意外な事実ですよね。
② 『少年サンデー』という名前の意外な理由
ところで、皆さんは『少年サンデー』という名前に違和感を感じたことはありませんか?だって、発売日は水曜日ですよね。なのになぜ「日曜日(サンデー)」なのか?
実はこれ、少年たちが「日曜日のように楽しくワクワクできる雑誌にしたい」という願いを込めたネーミングだったんです。日曜日=楽しい休日の象徴というわけです。まるで、平日に『日曜日の楽しさ』を届ける小さなプレゼントみたいなものだったんですね。出版社の粋なアイデアです。
③ 歴代ナンバー1の売上雑誌は『ジャンプ』じゃない?
「日本一売れた漫画雑誌は?」と聞かれると、多くの人が『少年ジャンプ』と答えそうですよね。実際、週刊少年ジャンプは最盛期(1995年頃)に約653万部という記録的な数字を叩き出しています。
でも実は、一時的なピークを除いて考えると、通算で安定した高い売上を記録していたのは意外にも『少年マガジン』でした。特に1960年代~70年代頃は圧倒的で、当時の子どもたちの間で漫画雑誌といえば「マガジン」が当たり前というくらいの存在感でした。
まるで「派手さのジャンプ、堅実さのマガジン」という感じで、それぞれ魅力的だったんですね。
④ 創刊号がとんでもないお宝に!
ところで、『少年マガジン』と『少年サンデー』の創刊号って、今ではコレクターの間でとんでもない価値がついているんです。状態が良ければ、オークションなどで数十万円から、時にはそれ以上の値段がつくこともあるんだとか。
創刊号を買った当時の少年たちが、それを大切に保管していたら、今頃は思いがけないお宝になっていたかもしれません。これからは自分が気に入った漫画雑誌を買ったら、将来のために少し丁寧に扱ってみるのもいいかもしれませんね。
⑤ 漫画が生んだ誰もが知る流行語
漫画の影響力はとても大きくて、実は普段何気なく使っている言葉の中にも、漫画が発祥となった流行語があるんです。
例えば、『ど根性ガエル』の「ど根性」という言葉。根性がある人を「ど根性」と呼ぶようになったのは、この漫画が流行したことがきっかけでした。また、「オタク」という言葉も、元々は漫画やアニメのファン同士が使っていた「お宅」という呼びかけが語源だと言われています。
漫画の中で生まれた言葉が日常に溶け込んで、いつの間にかみんなが普通に使っている。なんだか漫画の世界から言葉が飛び出してきたようで、面白いですよね。
⑥ 海外でも人気の漫画雑誌はどれ?
日本の漫画は国内だけでなく海外でも大人気です。特に『ドラゴンボール』や『NARUTO』などの少年漫画は世界中でファンが多くいます。
これらの作品は日本でアニメ化された後、海外でも放送され大ヒットを記録しました。世界中の子どもたちが夢中になり、日本の漫画やアニメ文化を広めるきっかけとなりました。
海外旅行をしていると、たまに自分が好きな漫画のTシャツを着ている外国人を見かけることがありますよね。そんな瞬間に、「漫画が世界を繋げているなぁ」と実感した経験がある人もいるのではないでしょうか。
⑦ 昔の漫画家は珍しい職業だった?
今でこそ漫画家という職業は当たり前のように知られていますが、『少年マガジン』や『少年サンデー』が創刊された当時、漫画家はまだ珍しい職業でした。
漫画家というと「絵を描いて生活できるわけないでしょ?」と言われるような時代。安定した職業ではなかったので、家族に反対された漫画家も多かったんです。そんな中でも、情熱を持って漫画を描き続けた人たちのおかげで、私たちは毎週たくさんの面白い漫画に触れられているんですね。
誰かに話したくなる「漫画週刊誌の日」の雑学!
漫画の雑学は、一人で心に秘めておくにはもったいないですよね。誰かに話せば、きっと会話が盛り上がるはず。
学校や職場での雑談中に、さらっと漫画のトリビアを披露してみるのも良いでしょう。「ねえ知ってる?昔の『少年マガジン』ってほとんど小説だったんだって」なんて一言伝えるだけで、意外と周囲の関心を引くかもしれませんよ。
もし相手も漫画好きなら、そのまま漫画の話で盛り上がって新しい発見があるかもしれません。逆に漫画をあまり読まない相手でも、漫画という身近なテーマだからこそ、興味を持って聞いてもらえる可能性が高いです。
こうして何気なく会話に挟むだけで、あなたのコミュニケーションがちょっと豊かになるかもしれません。ぜひ気軽に話題にしてみてくださいね。
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