4月20日は『ジャムの日』|意外と知らないジャムの由来と魅力

雑学

『ジャムの日』が4月20日になった理由

4月20日は「ジャムの日」だと知っていましたか?でも、「なぜこの日がジャムの日なの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

実は、「ジャムの日」が制定された理由には、ちょっと興味深い歴史的エピソードがあります。

今から100年以上前の1910年(明治43年)の4月20日。長野県小諸市で苺ジャムを製造していたある人物が、作ったジャムを明治天皇に献上したことがありました。日本ジャム工業組合は、この歴史的な出来事を記念して、2015年に4月20日を「ジャムの日」と定めたのです。

「なぜジャムを明治天皇に?」という疑問が浮かぶかもしれません。この出来事について、もう少し詳しく見ていきましょう。

苺ジャムを明治天皇に献上した男の物語

長野県小諸市のある男性が作った苺ジャムを、明治天皇が召し上がったのは1910年のことです。

当時の日本では、ジャムという食べ物はまだ珍しく、庶民の食卓には浸透していませんでした。この男性は、自分が手掛けた苺ジャムを通じて、ジャムの美味しさを広く伝えたいと考えていました。

その思いを実現するためには、影響力のある人物にジャムを食べてもらうのが最も効果的だと考えました。そこで、明治天皇への献上を思いついたのです。

苺ジャムを召し上がった明治天皇は、その新鮮な甘さに感心されました。このエピソードが知られると、徐々にジャムの評判が広まり、ジャムが日本の食卓に浸透するきっかけになりました。

単にジャムが美味しかっただけでなく、天皇が認めた食品という信頼感が、当時の日本人の心を掴んだのかもしれません。この逸話がなければ、私たちが日常的にジャムを楽しむ風景も、少し違ったものになっていたでしょう。

日本ジャム工業組合が記念日を作った理由

この明治天皇への献上という歴史的エピソードを踏まえ、日本ジャム工業組合は2015年、「ジャムの日」を制定しました。

しかし、単に過去の出来事を記念するだけではありません。この記念日には、「もっと多くの人にジャムの美味しさや魅力を知ってもらいたい」という願いが込められています。

パンに塗るだけでなく、ジャムには料理のアクセントになったり、家族や友人との会話を弾ませたりする力もあります。記念日を作ることで、多くの人にジャムの多彩な魅力を再認識してほしい、そんな想いが「ジャムの日」には込められているのです。

実際に、この記念日ができて以降、「ジャムの日」を通じて新しい楽しみ方を見つけた人も少なくありません。ジャムの日は、ただの記念日を超え、生活を少し豊かにするきっかけにもなっています。

意外と意味深い『ジャムの日』のロゴマーク

「ジャムの日」には、シンプルでかわいらしいロゴマークがあることをご存知でしょうか?実はこのロゴ、ただの飾りではありません。よく見ると、瓶にスプーンが差し込まれたデザインになっています。

このロゴには、「ジャムが家族の食卓を豊かにする」という意味が込められています。ジャムは、旬の果物を手軽に食卓で味わえる食材です。忙しい毎日のなか、ジャムの瓶を開けるひとときは、家族がふっと笑顔になる瞬間でもあります。

専門家の中には「ジャム瓶に差し込まれたスプーンは、日常の小さな幸せの象徴」と解釈する人もいます。ロゴに込められたこうした思いを知ると、スーパーで並ぶジャム瓶を見る目も少し変わってきますね。

身近なものにも、意外な物語が隠れているものです。

『ジャムの日』を楽しむイベントが広がっている理由

最近では、「ジャムの日」にちなんだイベントが各地で開催されるようになりました。日本ジャム工業組合を中心に、小諸市など各地の自治体や企業が協力して行っています。中でも、小諸市で毎年行われる「ジャムに恋するエイプリル」は特に話題を集めています。

小諸市で開催されるジャムイベント

小諸市の「ジャムに恋するエイプリル」は、誰もが楽しめる参加型のイベントです。会場では、地元産の果物を使った手作りジャム体験や、子供も一緒に参加できるクイズラリーなど、様々な催しが開催されます。

特に、手作りジャム体験は家族連れに人気です。果物を煮詰める甘い香りに包まれながら、自分の手でジャムを作る楽しさは、子供だけでなく大人も夢中になれると評判です。

地元ならではの素材を使ったジャムを楽しめることも、イベントが毎年大勢の人を惹きつけている理由の一つでしょう。

イベントが人気なちょっとした理由

これらのイベントが多くの人々に支持される背景には、普段忙しい家族が気軽に「非日常」を楽しめるという要素があります。

日常的にジャムを作ることがない家庭でも、イベントに参加することで手作りジャムの楽しさを体験できます。また、イベントという場があることで、家族同士の会話が自然に生まれるというメリットもあります。

さらに、ジャムというテーマの手軽さも人気の理由の一つです。特別な知識がなくても、誰でも簡単に参加できるため、幅広い年代が楽しめるイベントとなっています。

日常の中にほんの少し特別な時間を提供する。これが「ジャムの日」イベントが広がる理由かもしれませんね。

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