『ブロッコリー』と『カリフラワー』
スーパーの野菜売り場でよく見かけるブロッコリーとカリフラワー。見た目が似ているため、「色が違うだけじゃないの?」と思ったことはありませんか?実は、この2つは、見た目だけでなく様々な違いがあるのです。
今回は、意外と知られていないブロッコリーとカリフラワーの違いについて、わかりやすく解説します。最後までお読みいただくと、ブロッコリーとカリフラワーがもっと好きになるかもしれませんよ。
そもそもブロッコリーとは?
ブロッコリーは、鮮やかな緑色が特徴の野菜。原産地は地中海沿岸で、ラテン語の“ブロッコ(萌芽)”が名前の由来と言われています。食用にするのは、花の蕾(つぼみ)の部分です。日本でも食卓に彩りを添える野菜として親しまれています。
実はアブラナ科に属し、キャベツの仲間でもあります。元々は地中海沿岸で野生のキャベツのつぼみが発達したものがルーツとされ、紀元前2000年ごろにはすでに食べられていたともいわれています。
ブロッコリーは、栄養面でも非常に優秀。カリフラワーと比べると、βカロテンや葉酸、ビタミンCといった栄養素を豊富に含んでいます。特にβカロテンはカリフラワーの約50倍も含まれているそうです。
ちなみに、ブロッコリーは収穫後に花が咲くことがあります。ただ、開花が進むと風味が落ちるため、なるべく早めに食べるようにしましょう。
それではカリフラワーとは?
白くてコロンとした見た目が印象的なカリフラワーも、キャベツ・ブロッコリーの仲間であるアブラナ科の野菜。元々はブロッコリーが変異して生まれた品種とされており、現在のカリフラワーは品種改良によってより食べやすくなっています。食べる部分は、細かなつぼみが集まった「花蕾(からい)」と呼ばれる部分です。
見た目は白いものが主流ですが、最近ではオレンジや紫、淡い緑色の品種も登場。ブロッコリー同様、料理の彩りとしても活躍しています。
意外にもカリフラワーはブロッコリーよりも先に日本に伝わったとされており、戦後の食文化の中で「洋菜の三白(他はホワイトアスパラガスとセロリ)」として広まりました。
栄養面では、ビタミンCが豊富。カリフラワーのビタミンCは加熱しても壊れにくいという特徴があり「畑のレモン」とも呼ばれています。
ブロッコリーとカリフラワーの違い
今回の雑学を振り返ってみましょう。
ブロッコリーは地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、つぼみを食べる緑色の野菜です。栄養価が高く、特にβカロテンやビタミンCが豊富です。一方、カリフラワーも同じアブラナ科で、ブロッコリーの変異種がルーツ。白い花蕾を食べるのが特徴で、ビタミンCは加熱しても壊れにくく、「畑のレモン」とも呼ばれます。
今回の雑学、ブロッコリーやカリフラワーを食べるときにでも思い出してみてください。