なぜ『蕎麦湯』を飲むのか?驚きの栄養効果と江戸時代から続く理由とは

雑学

そもそも蕎麦湯とは

蕎麦を食べるときに出されることが多い蕎麦湯。そもそも蕎麦湯とは、蕎麦を茹でたときにできた茹で汁のこと。白くて少しとろみがあるのが特徴です。蕎麦湯はそのまま飲む方もいれば、つゆで割って楽しむ方もいます。

しかし、どうして蕎麦湯が出されるのか?飲むメリットはあるのか?詳しく知っている方はあまり多くないのではないでしょうか。

今回は蕎麦湯に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、蕎麦湯がもっと美味しく感じられるはずです。

どうして蕎麦湯を飲むか

元々、蕎麦湯は食後の胃腸を整えるために飲まれていたと言われています。江戸時代の寛延4年(1751年)日新舎友蕎子(にっしんしゃ ゆうきょうし)という人物が著した『蕎麦全書』には、信州では「消化が良くなる」という理由で蕎麦湯を飲む習慣があったと記されていたそうです。

また、現在では蕎麦湯の栄養価の高さも注目されています。蕎麦を茹でる際、水溶性の栄養素が茹で汁、つまり蕎麦湯に溶け出します。蕎麦湯を飲むことで、蕎麦から流出したビタミンB群やルチンなどといった栄養素を無駄なく摂取できるのです。

また、栄養だけでなく、蕎麦湯のやさしい風味を楽しめるのも魅力のひとつ。食事の締めくくりに、ほっこりとした蕎麦湯をお茶代わりに飲むことでホッと一息つけるのも蕎麦湯が飲まれている理由と考えられます。

蕎麦湯は江戸時代から飲まれていた

それでは、蕎麦湯はいつから飲まれていたのか?一説によると、蕎麦湯を飲む習慣が広まったのは江戸時代からと言われています。信州(長野県)は蕎麦処として有名ですが、蕎麦湯を飲む文化もここから広がったとされています。

余談ですが、蕎麦湯の文化は主に関東圏中心。そばよりうどんを食べることが多い関西圏では、蕎麦湯を飲む習慣もあまりないそうです。

蕎麦湯を飲むとき今回の雑学を思い出してみよう

今回の雑学を振り返ってみましょう。蕎麦湯を飲む理由は様々ですが、ひとつは消化にいいから。江戸時代の信濃(長野県)でも消化のために飲まれていたそうです。もうひとつは栄養を摂取できるから。茹で汁に流出した蕎麦の栄養素を、蕎麦湯を飲むことで摂取できるのです。また、温かい蕎麦湯をお茶代わりに飲んで、ホッと一息つけるのも蕎麦湯が飲まれ続けているのも理由のひとつと言えます。

今回の雑学、蕎麦湯を飲むときにぜひ思い出してみてください。そばを食べているとき同席している人に今回の雑学を披露してあげると、食事の場が盛り上がることでしょう。

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