『ムエタイ』と『キックボクシング』の違いとは?ルールから技術まで徹底解説!

雑学

そもそもムエタイとは…

そもそも『ムエタイ』は、タイ王国で数百年の歴史を持つ伝統的な格闘技です。13世紀から軍隊の実戦技術として使われてきました。現在ではタイの国技としても認められています。余談ですが、タイ語で「ムエ」は格闘技、「タイ」はタイそのものを意味し、「タイの格闘技」を意味します。

ムエタイはパンチやキック、肘打ちにフェイント、首相撲など多彩な技を駆使して戦うのが大きな特徴。試合は3分×5ラウンド制。技の美しさや命中の正確さも採点基準となります。

さらにムエタイで特徴的なのは、試合前に行われる「ワイクルー・ラムムアイ」という踊り。ワイクルーとは、師や神に敬意を示す儀式のこと。歴史が長い格闘技であるからこそ、ムエタイにはこうした特徴があるのでしょう。

キックボクシングは…

一方、『キックボクシング』は1966年に「日本で生まれた格闘技」です。「野口修」氏という人物がムエタイ、ボクシング、空手など複数の格闘技の要素を取り入れて考案したといわれています。

ムエタイで許されている首相撲や肘打ちは、キックボクシングでは反則行為。その一方でローキック、ミドルキック、ハイキックといった基本技に加え、空手やムエタイ由来のかかと落とし、後ろ蹴り、後ろ回し蹴りなど、様々な足技が使用可能です。

団体によってルールが異なりますが、キックボクシングの試合は3分×3ラウンド制が基本。採点基準は、技が相手にどれだけダメージを与えたかが問われます。当然、顔面へのキックなど、威力が高い技が評価されやすいです。

ムエタイとキックボクシングの違いをまとめると…

それでは『ムエタイ』『キックボクシング』の違いを分かりやすくまとめてみました。

  • 発祥地と歴史:ムエタイはタイ発祥の伝統的な格闘技。一方、キックボクシングは日本で誕生した格闘技。
  • 試合ルール:ムエタイは3分×5ラウンド制。キックボクシングは3分×3ラウンド制が基本。
  • 使用可能な技:ムエタイはパンチ、キック、膝蹴り、肘打ち、首相撲など多彩な技が許される。キックボクシングの場合は首相撲や肘打ちは反則。その一方で、かかと落とし、後ろ蹴り、後ろ回し蹴りなど多彩な足技がOK。
  • 採点基準:ムエタイでは技の美しさや正確さが評価される。キックボクシングだと技が相手に与えるダメージが採点基準。
  • 試合前:ムエタイは試合前に「ワイクルー・ラムムアイ」という踊りを行うが、キックボクシングでは行わない。

キックボクシングとムエタイは、似たような格闘技ですがこうして比べてみると意外に違うところが多いということが分かります。

今回の雑学、ムエタイやキックボクシングの試合を観戦するときにでも思い出してみてください。試合観戦がもっと面白くなることでしょう。

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