『山車』と『神輿』はどう違う?特徴と役割を分かりやすく解説!

雑学

『山車』と『神輿』

祭りのときなどで見かけることが多い「山車」と「神輿」。ただ、そもそも山車と神輿とはなんなのか?そして何が違うのかよく分かっていない方も多いはず。

そこで今回は山車と神輿に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになった気分が味わえることでしょう。

『山車(だし)』とは

まずは、『山車(だし)』について解説します。山車とは、神様をお迎えしもてなす乗り物です。お祭りのとき、人々は山車を引いて町を歩き回り、お囃子(おはやし)や踊りで神様を楽しませます。呼び方は地域によって異なり、青森県では「ねぶた」、近畿地方では『だんじり』と呼ばれたりもします。

山車は大きな車輪が付いた台車の上に建物が載っています。高さは地域ごとに異なりますが、一般的に3〜5階建てほど。特に高いものは20メートル以上にもなります。

山車の魅力といえば、そのきらびやかな装飾。金箔や漆塗りで美しく飾られた屋根や壁には、見事な彫刻が施されています。また、山車の内部には、お囃子や人形を担当する人が乗り込むスペースがあります。一部の山車には舞台があり、そこで伝統的な劇が上演されることも。

山車は、もともと「山に神様がいる」という古い信仰が由来。山から降りてきた神様が山車を見つけやすいように、鉾(ほこ)や剣などの飾りが付けられています。

『神輿(みこし)』とは

一方、『神輿(みこし)』とは、神様を乗せて運ぶための乗り物。ある意味「動く神社」みたいなものです。神様を神社の外へ運び出し、地域を清めたり、住民に幸せをもたらしたりするために使われます。お祭りのときに神輿が町を回ることで、その土地に神様の力が行き渡ると信じられています。神輿が担がれるお祭りとしては、東京の「三社祭」や大阪の「天神祭」などが有名です。

神様が乗る神聖なものなので、人が乗ることは基本的に禁止されています。この点が、山車と大きく異なるところでしょう。

構造としては、木で作られた四角い箱型。屋根は神社を真似たデザインです。金箔や朱色、豪華な飾り、宝石、華やかな布などで装飾され、威厳と神聖さを表現しています。長い棒(担ぎ棒)も付いており、これを肩に担いで運びます。

ちなみに、神輿の歴史はとても古く、一説によると奈良時代や平安時代にはすでに使われていたとされています。

『山車』と『神輿』の違い

それでは、山車と神輿が具体的にどう違うのか、まとめてみます。

  • 目的:山車が神様をお迎えしてもてなすためのものなのに対し、神輿は神社から神様を乗せて地域を巡るための乗り物
  • 移動方法:山車は人が引いて動かす一方、神輿は担いで移動する
  • 人の扱い:山車は人が乗れるが、神輿は乗れない

どちらも祭りで使われるものですが、こうして比べてみるとけっこう違いが多いことが分かります。今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。

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