リレーでお馴染みの「位置についてよーいドン」
「位置についてよーいドン(もしくは『位置について、用意』)」。リレーや駆けっこするときのスタート合図としてもお馴染みのこの言葉。みなさんも小さかった頃の運動会や体育の授業などで何度も耳にしたことでしょう。しかし、この言葉、一体どういう経緯で誰が考案したのか?みなさん考えたことがありますか?
今回は「位置について用意」に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになった気分が味わえることでしょう。
最初の合図はバラバラで英語が使われていたことも!
「位置についてよーいドン」という合図が決まるまで、リレーや駆けっこのスタート合図はバラバラだったそうです。たとえば、「いいか ひい ふう みい」と言って傘を振り下ろしてみたり、「支度して 用意 ドン」など、ユニークな掛け声が数多く試されましたが、どれも決め手に欠けていたそうです。
その後、日本陸上競技連盟がスタート合図の標準化を目指して、全国からアイデアを公募。当時、「On your marks, Set」といった英語も使われていたため、これに代わる日本語のスタート合図が求められたのです。こうした経緯で選定されたのが、現在広く使われている「位置について、用意」という合図だったそうです。
『位置についてよーいドン』を考案したのは山田さん
「位置について、用意」というスタート合図を考えたのは、東京に住んでいた「山田秀夫」さん。「位置について用意」は、東京日日新聞で発表されました。
ただ、新聞には「山田敏夫さん」の名前が掲載されていたとのこと。これは応募規定で1人が出せる案は1つと決められていたため、自分の名前で1つ、弟の敏夫さんの名前で別の案を提出したからだそうです。
その結果、「位置について 用意」が敏夫さんの名前で採用され、新聞にも弟の名前が載ることになったのだとか。ちなみに、秀夫さん自身の名前で応募した案は「位置につけ 用意」でした。微妙なニュアンスの差だったみたいですね。
「位置についてよーいドン」を耳にしたとき今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。「位置についてよーいドン」というスタート合図が決まるまで、開始の合図はバラバラ。『On your marks,Set』という英語が用いられていたこともあったそうです。そこで日本での標準化を図るためにスタート合図を一般公募。当時、東京に住んでいた「山田秀夫」さんが考案した「位置について用意」が採用されたそうです。
ちなみに現在、国際大会のスタート合図は英語に統一。世界陸上競技選手権やオリンピックでは、「On your marks, Set」が使われています。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。リレーや駆けっこ、陸上などを見ながら今回の雑学を披露するのもおすすめですよ。
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