サバを読む
みなさんは「サバを読む」という表現、一度は耳にしたことがあるはず。年齢や人数など数字を少し多め、または少なめに見せる場面で使われるこの言葉。なぜ「鯖」という魚が使われているのか、不思議に思ったことはありませんか?実は、これはサバ漁に由来しています。
今回は「サバを読む」の由来を紹介。最後までお読みいただくと、サバを読むの謎が解明されることでしょう。
サバを読むの由来
「サバを読む」という言葉の由来には、いくつか説があります。その中でも特に有力視されているのが、注文に対してサバの数を間違えてしまったことに由来している、という説。
サバという魚は他の魚に比べて非常に傷みやすい魚です。サバの体内には多くの消化酵素が含まれており、サバが死ぬと同時に自分の身を分解し始めます。その結果、他の魚よりも鮮度が早く落ち傷みやすいのです。加えて、サバは一度に大量に水揚げされる魚。そのため、昔の魚市場では急いで数を数える必要がありました。
とはいえ、スピード優先で数えるため、当時は数え間違いが頻発したそうです。これにより、「注文した数と違う」という苦情が絶えなかったとのこと。そこから「サバを読む」という言葉が「いい加減に数える」「数え間違える」という意味で使われるようになったと言われています。
他にも、『サバを読む』の由来と考えられている説はあります。
- 漁師が大量のサバを獲った際に数をごまかしていた
- 魚市場で小魚を早口で数えることを『いさばよみ』と呼んでいたのが転じた
このように、「サバを読む」には様々な説があるのです。面白いですよね。
余談ですが、サバの名前自体にもいくつか語源があります。ひとつは、サバの歯が小さいことから「小歯(さば)」が語源になったとする説。もうひとつは、サバが大群で泳ぐことから多くの数を意味する古語「サハ」が変化して「サバ」になった、という説です。普段、当たり前のように読んでいるサバですが、意外な語源があったみたいですね。
「サバを読む」を使ったときに今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。「サバを読む」の由来には複数の説があります。有力なのは、サバが傷みやすく大量に扱うので急ぐ必要があったため、数え間違いが頻発したことから「いい加減に数える」や「数え間違える」という意味で使われるようになったという説です。他にも、漁師がサバの数をごまかしていたり、魚市場で小魚を早口で数える「いさばよみ」が転じたという説もあります。
今回の雑学、「サバを読む」を使ったときに思い出してみてください。周りの人にも教えてあげると、話が盛り上がるかもしれませんよ。