『スコーン』と『ビスケット』の違いとは…紅茶文化が生んだ二つの味

『スコーン』と『ビスケット』

外はサクッと、中はホロッとした食感が魅力のスコーンとビスケット。見た目も似ていて、どちらもティータイムにぴったりな焼き菓子ですが、「結局どこが違うの？」と疑問に思ったことはありませんか？

『スコーン』と『ビスケット』は似ているけど微妙に違う

スコーンは、紅茶文化が根づくイギリスで親しまれている焼き菓子のひとつ。小麦粉やバター、砂糖、ベーキングパウダーなどを使って作られ、外はさっくり、中はふんわりとした独特の食感が魅力です。日本でも人気があり、カフェやベーカリーなどでも見かけます。

スコーンによく似た食べ物として「ビスケット」がありますが、両者にはいくつかの違いがあります。見た目や基本の作り方はほぼ同じ。どちらも粉類・バター・砂糖・ベーキングパウダー・牛乳といった材料を使います。ただし、スコーンには卵が加わるのが大きな違い。これにより、ビスケットに比べてしっとり感が増し、食感にふくらみが出るのが特徴です。

また、レシピにもよりますが配合にも差があります。バターの割合はビスケットの方が高めで、軽くサクサクとした仕上がりになる傾向があります。一方、スコーンは砂糖がやや多めで、ほんのり甘い味わいが楽しめることが多いです。

フレーバーの面でも違いが見られます。ビスケットはプレーンタイプが主流。食べるときにメープルシロップやバターを添えるのが一般的です。対してスコーンは種類が豊富。チョコチップ入りや抹茶・ココア風味のものなど、焼く前から生地に味付けされているバリエーションも多く見られます。

形にも違いがあります。ビスケットは基本的に丸く型抜きされたものが多く、サイズはスコーンよりやや大きめなケースが多め。スコーンは丸型に加えて、三角や四角にカットされたものなど多彩な形があり、見た目にもバリエーションがあります。