『天狗』の種類はこんなにあった!実は外国人説も?知られざる歴史と真相

雑学

『天狗』にはいくつか種類がある

「天狗」と聞くと、真っ赤な顔に長い鼻、烏のような翼を持つ姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 実は、一口に天狗といっても、その種類は様々。それぞれ異なる特徴を有しています。

今回は天狗に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、天狗についてより詳しくなれることでしょう。

そもそも『天狗』とは

まずは、天狗とはそもそもどういった存在なのかについて解説します。

天狗の起源には様々な説があります。その一つが、修行僧が転じたという説。仏教の経典では、天狗は修行の妨げとなる存在や慢心した修行者が堕落した姿として描かれることがありました。天狗は修行僧たちにとって戒めの象徴として語られることもあったのです。

さらに、天狗と外国人と見間違えたという説も。日本に訪れたポルトガル人やスペイン人は「南蛮人」と呼ばれ、赤ら顔や高い鼻、異国風の服装をしていました。こうした姿が天狗のイメージと似ていたため、当時の人々が未知の存在への不安や恐れを重ね合わせた可能性があります。

天狗という名称自体は、中国の神話に由来します。古代中国では「天狗」と呼ばれる星が災厄をもたらす存在として語られていました。この話が日本に伝わる過程で、空を飛ぶ霊的な存在としての天狗のイメージが生まれたとされています。

大天狗

大天狗は、数ある天狗の中でも格上の存在。強大な力を持っています。その姿は赤ら顔に長い鼻が特徴的。この長い鼻は、天狗を象徴する特徴としても知られています。

大天狗は山や森、他の天狗たちを支配するリーダー的な存在でもあり、「大魔王」とも呼ばれる時代もありました。世界を焼き尽くすほどの力を持つとされる大天狗や巨大な姿をした天狗など、その姿や能力は多種多様。

メディアなどで知られている天狗のイメージは、この大天狗をベースにしていることが多め。そのため、最も一般的に知られている天狗の姿といえます。

烏天狗

鳥天狗は、鳥のような顔に黒い羽を持つ天狗で、烏のような鋭い嘴を持っています。背中に羽が生えているので、空を自在に飛び回ることも可能。

武術の腕前も優れており、剣術や弓術の達人としても知られています。伝説によれば、幼少期の牛若丸(源義経)に剣の技を教えたのも鳥天狗だったとされています。

木の葉天狗

木の葉天狗は、トビや鳥天狗、白い狼のような姿など様々な形で描かれる存在。いたずら好きな性格で、人をからかったり騙したりすることが多いとされています。木の葉を金や財宝に見せかけて惑わせることもあるのだとか。天狗の中では格が低いとされ、大天狗や鳥天狗のために資金を集める役割を担っているともいわれています。

女天狗

天狗は、男性の姿で描かれることが多いですが、女天狗は例外。美しい女性の姿をしており、長い黒髪に赤い顔、そして長い鼻を持っているといわれています。ただ、他の天狗のように威圧感のある姿ではなく、華やかで優雅に描かれることが多いのだとか。

一部の伝承では、傲慢な女性僧侶が女天狗になるとされる他、清少納言が死後、女天狗となったという説も存在します。

気になった方はこの機会に天狗について調べてみよう!

天狗は日本の伝説や民間伝承において非常に多くの種類があり、それぞれに独自の特徴や力を持っています。今回紹介したのは、その中でも有名なもの。他にも様々な天狗が存在します

気になった方は、この機会に天狗にまつわる話を調べてみてください。今まで知らなかった天狗の一面が見えて、きっと新たな興味が湧いてくるはずです。

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