東京のシンボル「東京タワー」
東京のシンボルともいえる「東京タワー」。その鮮やかな赤い姿は、多くの人に親しまれています。しかし、実は東京タワーの色は“本当の赤”ではないことをご存じでしょうか?
今回は東京タワーに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
東京タワーは赤色ではない
東京タワーのカラーは、一見すると赤と白の組み合わせに見えますが、正式には「インターナショナルオレンジ」と「白」の交互配色です。インターナショナルオレンジとは、赤と黄色の中間色。赤に近い鮮やかな朱色です。
インターナショナルオレンジと白の組み合わせは、航空法に基づく「昼間障害標識」としての役割を果たしており、飛行中の航空機から視認しやすくするために採用されています。
東京タワーの建設当初、「インターナショナルオレンジ」の色は、さび止め塗料の「鉛丹」と勘違いされることがあったそうです。そのため、完成後もしばらくの間、「まだ塗装が途中なのでは?」と思う人もいたのだとか。
余談ですが東京タワーの塗装は、東京湾からの潮風による腐食を防ぐため、定期的な塗装補修が行われています。特に、インターナショナルオレンジは色あせしやすいため、美観を維持する目的でも約5年に1度、1年がかりで塗り替えが行われています。この際、大展望台を境に作業が分けられ、上部は秋、下部は翌年の春に塗装されるようです。
そもそも東京タワーとはどんな建物?
そもそも東京タワーとは、どんな建物なのか…しっかりご存じの方は多くないはず。
東京タワーは、東京都港区芝公園に建つ高さ333メートルの総合電波塔で、1958年に完成しました。正式名称は「日本電波塔」。設計を担当したのは「塔博士」と称される内藤多仲らのチームです。約30億円の総工費と21万人以上の作業員によって、わずか1年半で建設されました。
東京タワーは、テレビやFMラジオの電波を送信するほか、JR東日本の防護無線や東京都環境局の測定機器など、多目的な機能を備えています。また、地上125メートルと223.55メートルの位置に展望台があり、東京の絶景を楽しめる観光名所としても人気です。
東京タワーを見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
東京タワーの色は赤ではなく、正式には「インターナショナルオレンジ」という赤と黄色の中間色。インターナショナルオレンジは、航空法に基づく「昼間障害標識」として、航空機から視認しやすくするために使用されています。
今回の雑学、東京タワーを見かけたときにでも思い出してみてください。
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