『悲しすぎる動物』の雑学6選 ブタは空を見上げることができなかった…

雑学

動物の悲しい雑学①「ブタは空を見上げることができない」

人間とは異なる体を持つ動物は、思いもよらない悲しい事情を抱えていたりするもの。ブタもまた、「空を見上げることができない」という、みんなが意外と知らない体の構造をしています。

実は、ブタの体は背筋がかなり発達しており、そのおかげで鼻を使って地面に穴を掘ったり、敵とみなせば力強くひっくり返すほどの攻撃ができるのだとか。しかしその一方で、背筋のせいで真上を見上げる能力を失ってしまったのです。

動物の悲しい雑学②「ペンギンは仲間を海に突き落とす」

南極周辺の海域で暮らすアデリーペンギンは、ちょっと腹黒い性質を持つことで知られています。基本的には群れで行動しているのですが、海に飛び込む前には仲間同士でひと悶着。

崖の上で身を寄せ合っていたかと思えば、1羽だけ海へと押して飛び込ませます。そしてそのまま、海に落ちた仲間の様子を伺って、敵がいないかどうかを見極めているというのです。

シャチやヒョウアザラシなど、命の危険がたくさんある海とは言え、悲しい生存戦略ですね。

動物の悲しい雑学③「コアラは大好物のせいでよく眠る」

動物園にコアラを見に行くと、ずっと眠っていたなんてことがよくあります。コアラは1日に18~22時間も眠るとされていますが、実はこれは大好物であるユーカリのせい!

ユーカリの葉は繊維質が多く、さらには毒素も含んでいるため、消化に時間がかかってしまいます。体内のエネルギーをユーカリの消化に費やすために、動く時に使うエネルギーを節約せざるを得ないという、効率の悪い食事を選んで生きる不思議な動物です。

動物の悲しい雑学④「1匹オオカミはかっこよくない」

「1匹オオカミ」という言葉を聞くと、人間の場合は誰かとつるまずに1人で行動するクールな人というイメージが湧いてきます。どちらかと言えばかっこいい印象を持たれることが多いのですが、本物のオオカミ社会における1匹オオカミは、悲しみの象徴です。

元々、オオカミは1組のカップルを中心に群れを作りますが、仲間とうまくコミュニケーションができない、老いや身体的な障害があるといった理由から、群れ全体を守るために追い出されてしまうことがあります。

他には、リーダー的存在が死んで仲間が散り散りになってしまう場合も。もちろん、新たな群れを作るためにあえて独立するオオカミもいますが、群れでいた方が獲物がとれて楽なのに、1匹で放浪しなければならない辛さは生半可なものではありません。

動物の悲しい雑学⑤「ライオンは百獣の王じゃない」

ライオンと言えば、「百獣の王」として強い動物だと思われています。ところが、自然界にはライオンよりも体の大きいサイやカバがいて、実際は戦いに負けてしまうところを目撃されることもしばしば。

時には、獲物でもある大型のスイギュウの強さに押されることもあります。

さらには、狩りの成功率を見てみると意外と低く、平均すると20~30%程度です。よく悪者にされがちなハイエナの獲物をライオンが横取りしてしまう光景も珍しくなく、世間のイメージとのギャップが大きい動物だと言えるでしょう。

動物の悲しい雑学⑥「パンダは双子を産むと片方を育児放棄する」

動物園で大人気のパンダには、育児における悲しい事実があります。それは、お母さんパンダが双子を産むと、片方の子しか育てないケースが多いということ。

そのため、動物園などでは見捨てられた子の人工哺育をしながら、順にすり替えてお母さんパンダに育てさせる作戦をとっています。

動物たちには人間が知らないことがいっぱい!

動物たちの世界には、人間が知らない悲しさと切なさにあふれた体の仕組みや習性がたくさんあります。どれもこれも自分や仲間の命を生き延びさせるためとは言え、厳しかったり、不思議だったり…。

動物たちのちょっと悲しい雑学が気になったら、ぜひ他の生き物についても調査してみてくださいね。

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