肉まんの下の紙
寒い季節になると、コンビニやスーパーで手軽に楽しめる肉まん。しかし、食べるときに底についているあの紙、つい無意識にはがしていませんか?実はあの紙にはしっかりとした役割があり、正式な名前もあるのです。それが「グラシン紙」。
今回は意外と知られていないグラシン紙の役割について、詳しく解説!最後までお読みいただくと、肉まんや中華まんが食べたくなるかもしれませんよ。
肉まんの下の紙は「グラシン紙」
上記で先に述べましたが、肉まんの下の紙の名前は「グラシン紙」。水や油に強い性質を持っています。原料には亜硫酸パルプが使われており、細かくすりつぶす加工を施すことで、半透明でなめらかな質感に仕上がります。クッキングシートや紙風船にも使われるこのグラシン紙は、蒸してもふやけにくいため、肉まんとの相性が抜群。蒸し器に生地がくっつくのを防ぐ役割も果たしています。
肉まんの生地がふんわりもちもちに仕上がるのは、蒸し器で蒸しているから。ただ、蒸す際に、蒸し網の上に直接肉まんを置くと生地がくっついてしまいます。そうなると剥がせなくなってしまいますよね。そうした事態を防ぐために、グラシン紙が敷かれています。
グラシン紙には、生地が張り付かないように加工が施されていますが、蒸し中に肉まんがズレないように一部にあえてくっつきやすい部分があります。だから、肉まんをはがすと紙に生地が丸く残ることがあるのです。
グラシン紙以外にも敷かれるものがある
グラシン紙以外にも、肉まんの下に敷かれるものはあります。たとえば、薄い木の皮。あれは、経木(きょうぎ)と呼ばれる杉やヒノキなどの木材を薄く削ったものです。ちょっとお高めで美味しい肉まんの下には、この経木が敷かれることが多いです。
ただ、コストの低さや扱いやすさは前述したグラシン紙の方が上なので、目にする機会は経木よりもグラシン紙の方が多いでしょう。
肉まんを食べるときに今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
肉まんの下に敷かれている「グラシン紙」は、水や油に強く、蒸してもふやけにくい紙です。蒸し器に生地がくっつくのを防ぐ役割があり、クッキングシートなどにも使われています。また、一部にあえてくっつきやすい加工が施されているため、紙に生地が残ることがあります。
今回の雑学、肉まんや中華まんなどを食べるときにでも思い出してみてください。もしかすると、いつもよりも肉まんが美味しく感じられるかもしれませんよ。