日常でよく使う「大丈夫」という言葉
私たちが日常で何気なく使う「大丈夫」という言葉。「平気だよ」「問題ないよ」といった意味で使うことが多いですが、実はこの「大丈夫」、元々は仏教に由来する言葉だったことをご存じでしょうか?
今回は、「大丈夫」の本来の意味をわかりやすく解説していきます!最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
『大丈夫』は元々「仏教用語」
冒頭でも少し述べたように「大丈夫」は仏教、そして古代インドのサンスクリット語に由来します。サンスクリット語で「マハー」は「偉大な」、そして「プルシャ」は「人」や「男性」を意味するのですが、「大丈夫」はこの2つの言葉がもとになっているのです。
日本においては「丈夫」という語が「たくましく健康な男性」を指すようになり、そこに「偉大な」という意味を持つ「大」が加わって「大丈夫」という言葉が誕生。「偉大・立派な人」という意味合いで元々は菩薩を指す仏教用語として使われていました。
仏教用語として使われていた「大丈夫」でしたが時代とともに変化。今では「問題ない」「しっかりしている」といった意味で幅広く使われるようになりました。
現在における「大丈夫」の使われ方
元々は仏教用語で「偉大で立派な人」という使われ方をしていた「大丈夫」ですが、現在では少々扱いが変わっています。現在では、「大丈夫です」という表現は、「問題ない」「安心できる」といった意味で使われるようになりました。
日常でも相手を安心させたり、自分の意思を肯定したりする場面でよく登場します。たとえば「怪我はもう大丈夫です」と言えば「問題ない」という意味になり、「この方法で大丈夫ですか?」と尋ねれば「問題ありませんか?」という確認になります。また、「〇〇の件、大丈夫です」と使えば、「承諾する」というニュアンスになります。
このように「大丈夫」という言葉は幅広い意味を持つため、状況に応じた使い分けが大切です。
「大丈夫」を口にしたとき今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
「大丈夫」という言葉は、もともと仏教由来で「偉大で立派な人」を指していました。語源は古代インドのサンスクリット語にあり、日本では「たくましい男性」を意味する「丈夫」に「偉大な」という意味の「大」が加わって生まれた表現です。
時代とともに意味は変化し、現在では「問題ない」「安心できる」といった意味で使われるようになりました。日常では、相手を安心させたり、承諾や意思表示に使われる場面が多く、文脈に応じた使い分けが求められます。
今回の雑学、日常で「大丈夫」と口にしたときにでも思い出してみてください。