トランプにジョーカーが2枚あるのはなぜ?その理由に歴史と雑学が詰まってた

雑学

トランプにジョーカーが2枚入っている理由とは?

トランプで遊んだことのある人なら、「なぜジョーカーって2枚入っているんだろう?」と一度は不思議に感じたことがあるのではないでしょうか。

ジョーカーはどのマークにも属さず、特別なカードとして扱われていますよね。それなのに、なぜか必ず2枚ある。不思議ですよね。

実はジョーカーが2枚入っている理由には、よく語られる有名な雑学と、知られざる本当の歴史的背景のふたつが存在します。

ひとつは、「ジョーカーは1年の日数を表している」という説。もうひとつは、「あるカードゲームの歴史がきっかけだった」という説です。それぞれを詳しく見てみましょう。

ジョーカーが2枚あるのは1年の日数が関係している?

意外に思われるかもしれませんが、ジョーカーが2枚ある理由として最もよく知られる説が、「365日説」と呼ばれるものです。

具体的には、「ジョーカー1枚が365日を表し、もう1枚が閏年(うるうどし)の1日を表している」という説です。たしかに1年は365日で、4年に一度だけ366日になるため、2枚あるジョーカーでそれを表現しているというのです。

この説は雑学や豆知識としてよく語られますが、実際には根拠となる歴史的な資料や公式の裏付けはありません。そのため、説の信ぴょう性自体は薄いのですが、その発想のユニークさと語呂合わせの良さから、多くの人が「へぇ、なるほど!」と感心してしまう、楽しい雑学ネタになっているんですね。

実はカードゲームの歴史が関係していた

ジョーカーが2枚ある本当の理由は、実は歴史上のあるカードゲームが関係しています。

トランプのジョーカーの起源は、1860年代のアメリカで大流行した『ユーカー(Euchre)』というカードゲームです。このゲームで、最も強い切り札として新たに導入されたカードが「Best Bower(ベストバウアー)」、現在のジョーカーの元になった札です。

最初、このカードは1枚しかありませんでした。しかし1930年代になると、『カナスタ』という別のゲームが世界的に流行します。このカナスタでは、ジョーカーがワイルドカードとしてゲームに不可欠な存在になりました。1枚ではゲームが成り立たないため、カードメーカーはトランプにジョーカーを標準で2枚入れることにしたのです。

つまりジョーカーが2枚入っているのは、歴史的なゲーム事情に由来した実用的な理由だったのですね。この事実は意外と知られておらず、トランプに詳しい人でも知らない方が多いかもしれません。

今でもジョーカーが2枚である必要性とは?

ジョーカーが現在も2枚必要な理由は、カードマジックの世界と密接に関係しています。手品では、「似ているけれど微妙に違うカード」を使ってトリックを行います。ジョーカーには赤色と黒色など、色違いのものが存在します。そのため、観客に気づかれることなくカードを巧みに入れ替えることが可能です。もしジョーカーが1枚しかなければ、このようなトリックを自然に演じるのは難しくなります。

また、カードゲームにおいても2枚のジョーカーは役割が明確に分かれていて、ゲームのバランスを取るために必要です。特に「Spades」や「カナスタ」といったゲームでは、2枚が揃っていないと、ゲームの面白さが失われてしまいます。

つまり、トランプにジョーカーが2枚入っているのは、単なる伝統ではなく、現代でも実用的な意味がしっかりあるからなのです。

まとめ

ここまでトランプのジョーカーが必ず2枚入っている理由を詳しく掘り下げてきました。よく語られる雑学としての「365日説」から始まり、本当の理由であるゲームの歴史的な事情まで、多くの方にとって新しい発見があったのではないでしょうか。

普段なんとなく目にするジョーカーですが、2枚存在する背景には歴史的な必要性があり、今でもカードゲームや手品において重要な役割を担っています。

身近なものにも知られざる理由が隠れていると知ると、トランプという遊び自体がもっと面白く感じられますよね。ぜひ次に友達や家族とトランプで遊ぶとき、この豆知識をそっと教えてあげてください。きっとゲームがもっと盛り上がるはずですよ。

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