人に助けを求めるときの「SOS」
誰かに救援を求めるときに使う「SOS」という言葉。普段何気なく使っている方も多いと思いますが、その本来の意味や由来を知っている方はそう多くないはず。
今回はSOSに関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、意外な事実に驚くことでしょう。
SOSは略語ではない
そもそもSOSとは何て言葉の略称なのか?多くの方が気になっていることだと思います。実は、SOSは略称ではありません。ときどき、「Save Our Ship」「Save Our Souls」の略語という説を見かけることもありますが、それらはあくまでも俗説。特に根拠はないはずです。ずっと何かの略語だと思っていましたが、驚きの事実ですね。
SOSの意味と由来
それでは、SOSとはどういった意味なのか?実はSOSという言葉自体には、そこまで意味はありません。
SOSとは、元々モールス信号で使われる遭難を知らせる合図として1906年に国際的に採用されたもの。モールス信号は、短い音「ドット(・)」と長い音「ダッシュ(−)」を組み合わせて、文字や単語を伝える仕組みとなっています。1830年代に発明されて以降、海での通信手段などとして幅広く利用されてきました。
「・・・−−−・・・」というモールス信号で示される遭難信号には、送打電しやすい一方で特定の名前はありませんでした。しかし、1900年代初頭に、この信号が「・・・」と「−−−」という二つの部分に分けられ、それぞれが示すアルファベットを組み合わせた「SOS」という呼び名が定着したのです。つまり、SとOは何かの頭文字ではなく、SとOに深い意味はないのです。
SOSという言葉を見かけたときに今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。SOSは救援を求めるときに使うシグナルですが、実は何かの略語というわけではありません。「・・・−−−・・・」というモールス信号で表される遭難信号には、最初は名前がありませんでした。その後、信号が「・・・」と「−−−」に分けられ、それぞれが表すアルファベットを組み合わせた「SOS」という名前が使われるようになったのです。分かりやすく言うと、SとOは何かの頭文字ではなく、英単語に深い意味はないのです。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。SOSという言葉を見かけたタイミングで雑学を披露すると話が盛り上がるかもしれませんよ。