囲碁の碁石
囲碁の「碁石」といえば、白と黒がセットになっているイメージがありますが、実はその大きさに違いがあることをご存じですか?囲碁を楽しむ人でも意外と気づかないはず。
今回は、囲碁の碁石に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、いまよりも囲碁が楽しめるようになるはずです。
碁石は白と黒で大きさが違う
前述したとおり、碁石は白と黒のサイズに少し違いがあります。白い碁石の直径は21.9ミリなのに対し、黒い碁石は22.2ミリとわずかに大きめ。また、厚みも黒い石の方が約0.6ミリほど厚いそうです。この微妙な違いは、囲碁経験者でも意外と気づかないポイントかもしれませんね。
碁石の白と黒で大きさが違う理由
碁石の白と黒で大きさが違うのは、色の視覚的効果が関係しています。色には「膨張色」と「収縮色」という2種類が存在します。
- 膨張色:物体の大きさを実物よりも大きく見せる効果を持つ色。代表的なのはオレンジ、黄色、白
- 収縮色:同じ大きさでも他の色よりも小さく見える色。黒や紺色、深緑などが該当
白と黒の碁石を同じサイズにすると、膨張色である白い碁石の方が実際より大きく見えるのです。この視覚効果を調整するために、黒い石が少し大きめに作られているのだとか。見た目のバランスにも細やかな工夫がされているのですね。
碁石の材料
余談ですが、碁石がなにで作られているかについても解説します。碁石の材料には、高級品と手頃な価格のものがあります。白石は主に蛤の貝殻を使い、中でも宮崎県日向市産のチョウセンハマグリを原料とする「蛤碁石」が高級品として知られています。
一方、黒石は三重県熊野市で採れる那智黒石が主流。硬質でキメ細かい粘板岩や黒色頁岩から作られています。那智黒石には縞目がなく、素材の品質が安定しているのが特徴です。
また、高級品以外では、硬質ガラスやプラスチック製の碁石が手頃な価格で販売されています。
囲碁で遊ぶとき今回の雑学を思い出してみよう!
今回の雑学を振り返ってみましょう。碁石は、白と黒のサイズが異なります。白い石は直径21.9ミリ、黒い石は22.2ミリと黒がわずかに大きく、厚みも黒の方が0.6ミリほど厚めです。この違いは、白が膨張色で大きく見えやすいことを考慮し、見た目のバランスを取るための工夫です。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にシェアしてみてください。囲碁をしているときにこの雑学を披露すると、より対局が面白くなるかもしれませんよ。